象のふろおけ/世界むかし話11 東南アジア/光吉夏弥・訳/ほるぷ出版/1979年
飼い主のない犬、食べものは自分で探し、寝るのも軒下や橋の下。
都にいくと、ごみ箱にはおいしい残り物。
つやつやした毛並みの犬に会います。
飼い主がいる犬は、美味しいものが食べられ、行水やブラシもかけてもらったり。
ところが、飼い主がいない犬は、飼い主のいる犬の首に、赤いきずあとがあるのを気がつきます。鎖ですれたきずでした。
飼い主のいる犬は、「鎖でつながれることぐらいなんでもないことさ」といいますが、飼い主のいない犬は、自由がある方がいいと、村に帰っていきます。
たしか、イソップの寓話にもあった話。
どちらを選びますか?と問いかけます。
「大人のためのおはなし会」は、複数の方の語りで構成されているのがほとんどですが、同じ方のお話を,一時間半から二時間程度じっくり聞けるのも貴重な機会です。
2025.02.2 <佐藤涼子さんのおはなし会>
今日は節分だったのですね。雪予報で足元が心配でしたが、小雨ですみました。
1 おどるクマ(読みがたり北海道のむかし話 北海道むかしばなし研究会・北海道学校図書館協会編 日本標準)
2 さらしものになってクマ(同上)
3 四つ爪のクマ(カムイユカラと昔話 萱野茂・作 小学館)
4 北風のわすれたハンカチ(安房直子・作)
5 ギーギードア(語ってあげてよ!子どもたちに マーガレット・リード・マクドナルド・作 佐藤涼子・訳 編書房)
6 静寂(黒いカーニバル レイ・ブラッドベリ・作 佐藤典夫・訳 ハヤカワ文庫)
2024.10.31 <内藤直子さんのおはなし会>
台風21号の影響か二日前まで雨模様でしたが、今日は久しぶりの晴れ。
1 だめといわれてひっこむな(愛蔵版おはなしのおはなしのろうそく5)
2 ボタンインコ(ファージョン作 ムギとおうさま 岩波書店)
3 きんいろのしか(バングラデッシュの昔話 福音館書店)
4 マッチ売りの少女(アンデルセン 愛蔵版おはなしのろうそく12)
5 ねことねずみ(イギリスの昔話 愛蔵版おはなしのろうそく11)
6 ガチョウ番のむすめ(グリム(愛蔵版おはなしのろうそく2)
2023. 5.16 <多勢久美子さんのおはなし会>
多勢さんの軽快なトークに笑わされながら、いつの間にか お話しの世界へ。語りの間にトークがはいるのは、ありますが、トークの間に、話を語られていました。
多分、聞き手をみながら、トークを展開されたようです。当日は大人だけでしたが、子どもだと、どんな話をされたのでしょうか。
おはなし会では、プログラムが用意され、出典の明記、テキストの展示がされることも多いのですが、一切ありませんでした。
山形で活動されていたといいますが、「鶴のおんがえし」は、鶴の織った布が、お寺に収められているという伝説からとった話。聞きなれた話とは、だいぶ異なっていました。
現在は、松江で活動されていますが、松江らしく、のちのオオクニヌシの話、弁慶の話など。
「それからのうさぎ」も出典は不明ですが、松谷みよ子さんの話を思わせる話。もとが、松谷さんのものだと、だいぶ簡略化され、信用を回復するのは、なかなか大変だと、教訓つき。
このほかにも、いくつかあり、最後は、よめさんの屁。屁のにおいを防ぐため、塀ができたというオチ。
おはなし会の固定観念にとらわれていたことを反省しました。昔話が口承されてきたことを思えば、テキストの一字一句覚えようとしなくてもいいのではないかとも思いましたが、これは素地があってのこと。やっぱり語りは、難しいというのが実感でした。
2022.10.27 <甲斐智子さんのおはなし会>
コロナが収束しない中で、お話を聞く機会もあまりありません。久しぶりに少人数でじっくり楽しめました。
1 ねずみじょうど(おはなしのろうそく3)
2 長ぐつをはいた猫(おはなしのろうそく5)
3 うみのみずはなぜからい(おそばのくきはなぜあかい)
4 うけとれ、走れ!(世界のはじまり/メイヨー再話/岩波書店)
5 あくびがでるほどおもしろい話(おはなしのろうそく5)
6 犬になった王子(白いりゅう黒いりゅう/岩波書店)
2019.9.28 <近藤幸子さんのおはなし会>
1 金の水さし(スペインの昔話/世界むかし話3 ねこのしっぽ/ほるぷ出版)
2 しんせつな地主さん(ファージョン作/ムギと王さま/岩波書店)
3 熟し柿と泥棒(日本の昔話)
「しんせつな地主さん」は50分ほど。やっぱり最後はジーンときます。
2018.7.7 <浅見和子さんのおはなし会>
ピッコロさん主催のおはなし会。
1 かちかち山(おはなしのろうそく愛蔵版「だめといわれてひっこむな」 東京子ども図書館)
2 皇帝の玉座で歌をうたったオンドリ(三本の金の髪の毛/ほるぷ出版)
3 くつやのドラテフカ(千びきのうさぎと牧童/岩波書店)
4 雨のち晴れ(ミリアム・クラーク・作/松岡享子・訳/東京子ども図書館)
5 百姓のおかみさんとトラ(子どもに語るアジアの昔話2/こぐま社)
毎回思うことは、読むだけではわからなかった楽しさが、語りからは伝わってくることです。
「雨のち晴れ」は、はじめてでしたが、ガチョウ奥さんのとぼけた感じが楽しめました。
2017.10.16 <木村恵子さんのおはなし会>
秋、おはなし会も多くあります。今日は、山形の木村さんのおはなし会。浦和です。外はぐっと冷え込みましたが、語りはなんともあったかいものでした。
1 3びきくまの話(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
2 魔法使いの居る街(淋しいおさかな/三一書房)
3 クロワッサンのできかた サンタクロースのハンバーガー(食卓一期一会/晶文社)
4 ウリボとっつあん(世界のむかし話 南欧/ほるぷ出版)
5 となりのべこ(出典不詳)
6 びっきむがし(全国昔話資料集成24/真室川昔話集/岩崎美術社)
7 絵図おかた(全国昔話資料集成1/羽前小国真室川昔話集/岩崎美術社)
8 葬頭河の婆さまのはなし(佐々木 悦・再話)
「淋しいおさかな」は、別役実の童話集。別役実がこんなお話も書いているとは思いもよりませんでした。
「絵図おかた」は、「絵姿女房」の話ですが、最後の部分は栗売りと、これははじめて聞いたラストでした。
2017.6.30 <坪木悦子さんのおはなし会>
浦和で開かれた「子どもの本連絡会」「ばばちゃんのおはなしを楽しむ会」その十二 坪木悦子さんのおはなし会でした。
1 不思議な太鼓(定本日本の民話20/伊勢・志摩の民話/近江の民話/未来社)
2 地獄からもどった男(子どもに語る日本の昔話1/こぐま社)
3 へやの起こり(日本昔話百選/三省堂)
4 サルのきも(子どもに聞かせる世界の民話/実業之日本社)
5 さきざきさん(かもとりごんべえ/岩波少年文庫)
6 ごろはちだいみょうじん(同名絵本/福音館書店)
7 きつねのおはなはん(同名絵本/福音館書店)
2017.4.27 <平田美恵子さんのおはなしを楽しむ会>
世田谷「エンドウ豆の会」のおはなし会におじゃましました。
今日はコートを着ている人がいたり、何か中途半端な陽気でした。20℃を切っていたので、着るものも春冬が同居しているようでした。
1 いっすんぼうし 同名絵本/福音館書店
2 カメの笛 ブラジルの昔話/東京子ども図書館
3 狩人と花の精 子どもに語るモンゴルの昔話/東京子ども図書館
4 みにくいアヒルの子 子どもに語るアンデルセンのお話2/こぐま社
会場には40名ほど。おはなし会もこれぐらいの人数がゆっくり聞ける感じがしました。
会場が広くて人数が少なかったり、参加人数が多くても少し落ち着きません。
平田さんの語りはゆったりと聞けました。
「みにくいアヒルの子」は40分。子ども向けに短くしたものもありますが、やはり原作にふれてみたいものです。
2016.9.24 <佐々木 久 喜寿記念おはなし会>
蓮田でひらかれた佐々木 久さんの喜寿のおはなし会。おはなし会のほとんどは女性。というか男性の方の語りは、はじめてでした。
1 ねずみじょうど(おはなしのろうそく3/東京子ども図書館)
2 額に柿の木(にほんむかし かたりぞうし/石井準一郎・編)
3 恵比須様とニワトリ(山陰むかしばなし大学再話コース記念誌)
4 粟島のハ百比丘尼(山陰むかしばなし大学再話コース記念誌)
5 蛇になった娘(日本の昔話2/福音館書店)
6 仙人のおしえ(日本の昔話5/福音館書店)
7 パオバブのきのうえで(アフリカ・マリの昔話/福音館書店)
8 ドコ(アジアの昔話4/福音館書店)
9 ふしぎな胡弓(むかしばなし再話集/昔話大学 埼玉)
いつもながら、読むのと聞くのでは大分印象がちがいます。
「パオバブのきのうえで」は、絵本でみていたのですが、話される方もいらっしゃるようです。
「ドコ」は、なんともいえない終わりなのですが、からっとしていて思わず笑いました。
2016.7.2 <望月みどりさんのおはなし会>
ピッコロさんと小川町教育委員会共催のおはなし会。
1 大工と鬼六(日本の昔話②/したきりすずめ/福音館書店)
2 赤鬼エティン(おはなしのろうそく15)
3 やもめとガブス(おはなしのろうそく12)
4 マレーン姫(グリム童話集3/岩波書店)
5 ブタ飼い(アンデルセン/おはなしのろうそく14)
6 白い石のカヌー(アメリカのむかし話/偕成社文庫)
休憩なしで一時間半。望月さんのおはなしにひきこまれました。80人ほどの一番後ろで聞いていました。
たんたんとお話され、あまり大きな声ではなかったように思いましたが、一言一言がよく届いていました。
「やもめとガブス」「白い石のカヌー」ははじめてふれる話。いつも思うことですが、まだまだ知らない話が多くあります。
2015.10.17 <神原和子さんのおはなし会>
おはなしサークルピッコロ主催の、神原和子さんのおはなし会でした。
1 三びきのこぶた(瀬田貞二再話/同名絵本/福音館書店)
2 ミアッカどん(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
3 世界の果ての井戸(子どもに語るイギリスの昔話/こぐま社)
4 ノロウエイの黒牛(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
5 水門で(フィリバ・ピアス/「幽霊を見た10の話」)
「水門で」をのぞけば、何度か聞いたことのある話ですが、語り手により、こんなにもちがうのかとあらためて思うものばかり。「水門で」は、じっくり考えさせられるお話。
はじめての話で、聞いているときは勝手にオランダを想像していましたが、作者はイギリスの方でした。
こうしたお話会では、どこかに日本のものも入るのが多いのですが、あえてイギリスのものだけで構成されているように思いました。
2014.9.29 <としばあちゃんのむかしむかし>
蓮田の石田淑子さんのお話し会。おばあちゃんの語り口。とってもいい時間をもてました。
会津弁というと「八重の桜」でおなじみですが、この会津弁をつかった話が5話。
瀬田貞二が余寧金之助というペンネームで書いたという「郵便机」は、40分ほどでしたが、こころあたたまる話でした。
昔話を読み始めたとき、最初に読んだのが石田さんの本だったのですが、ご本人にあえてよかったです。
1 瓜ひめっこ(会津の昔話/石田としこ文)
2 猿むがし(ふくしまの民話集第一巻/奥会津の伝承)
3 つぶときつねの跳ねやっこ(会津の昔話/石田としこ文)
4 夜の豆は七里もどっても食え(五十嵐七重の聞きがたり)
5 りんごの緋の衣のはなし(石田としこ作)
6 郵便机(余寧金之助作)
2013.10.20 <平塚ミヨ、光野トミさんのおはなし会>
おはなしサークル・ピッコロさん主催のおはなし会。とにかくお二人の話を聴けるという贅沢なおはなし会でした。
1 ぼうし・おてがみ(A・ローベル・作/ふたりはきょうも、ふたりはともだち/文化出版局)平塚さん
2 ジャックと豆の木(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店) 光野さん
3 空を飛んだ亀(かたれやまんば第3集) 平塚さん
4 黄金の土(エチオピアの昔話 山の上の火 岩波書店) 光野さん
5 ウサギどんとキツネどん(アメリカの昔話/ウサギどんとキツネどん/岩波書店) 光野さん
6 お話の名手ナフタリと愛馬スースの物語(お話を運んだ馬/シングー・作/岩波書店) 平塚さん
2013.12.4
浦和「ばばちゃんのおはなしを楽しむ会」その三 近藤幸子さんと左近司マサ江さんのおはなし会でした。
1 近藤幸子さん
聖なる夜(セルマ・ラーゲルレーヴ作/うらたあつこ・訳/ラトルズ)
シュヌッツル、シュノッツル、シュヌーツル(ルース・ソーヤー・作/クリスマス物語集 偕成社)
2 左近司マサ江さん(キンばっぱのとんとん昔があったとぉ)
かさじぞう
天狗さまのうちわ
うさぎどんとむじなどん
へびの嫁さんになったはなし
じさのねしょんべん
小僧まて
2012.11.29 <光野トミさんのおはなし会>
おはなしサークル・ピッコロ主催。
1 おそばのくきはなぜあかい(石桃桃子・文/同名絵本)
2 たぬきと山伏(木下順二・文/わらしべ長者)
3 ざしき童子のはなし(宮沢賢治・作/風の又三郎)
4 エルシー・ピドック夢で縄とびする(エリナー・ファージョン・作/ヒナギク野のマーテイン・ピピン)
語りを聴くという経験も2年弱で、まだまだ右も左もわかりませんでした。
「エルシー・ピドック夢で縄とびする」は50分ほど。その後、30分を超えるお話を何回か聴く機会もありましたが、こんなに長い語りはとにかく衝撃でした。
2012.5.12 <平塚ミヨさんのおはなし!おはなし!>
図書館まつりの講演会とおはなし会。
1 おかあさんのたんじょう日(マージョリーフラッタ作/おかあさんだいすき/岩波書店)
2 こぶたじいさま(福音館書店)
3 グラのきこり(山の上の火/岩波書店)
4 ねずみの小判干し(おはなしのろうそう26/東京子ども図書館)
5 魔法の指輪(レアンダー作/ふしぎなオルガン/岩波書店)
6 ぼうし・おてがみ(アーノルド・ローベル作/文化出版局)