おれは ワニだぜ/渡辺 有一:文・絵/文研出版/2013年
くって ねて、また くって ねて、おれ、しあわせ・・・ だったはずのクロコダイル。
突然、網にとらわれ、くろメガネの男に連れられて行ったのは 動物園
輪やボールで芸をさせられ
「めしのために こんなことばっかりして なさけねえ。ワニの はじさらしだ」
移動の途中ではクロコダイルの皮で作ったバッグ、靴、財布、ベルトをみて
「みんな クロコダイルの なかまたちだ。なんてことだ・・・。」
「おやじがいっていたなあ ワニはワニらしく生きろって」
鎖を断ち切って、水栓をこわしていくと街中みずだらけ
「おれはやっぱりワニだ」
水の中をゆうぜんとおよいで、海へ
海の水はしょっぱくても自由は最高!
最後は、「ヤッホー}ならぬ、{ワニっほう!」
全文ワニのセリフです。「サメにあったらまっこうしょうぶだぜ」と、うそぶいています。
おそろしいワニが、可愛く見えます。
「クロコの きょうだいたちよ、みずに ながれて つちに かえれ」と、仲間のことも忘れていません。
ワニの楽園は、どんなところかなあ。