つきのぼうや/イブ・スパング・オルセン:作・絵 やまのうち きよこ・訳/福音館書店/1975年
縦長の絵本はほかにもありますが、縦長の特徴がよくいかされているように思いました。
お月さまが、池のなかにうつった自分をみて、月のぼうやに、つれてくるように頼みます。
月のぼうやが籠をもってでかけ、途中、星をうっかりけっとばすと、星は流れ星になって
雲のなかをとおりぬけると、びしょびしょになって
ひこうきを横に見て
わたりどりのむれのなかをとおり
凧にあい
丘の上でリンゴをもらい
煙突そうじをしている家で、すすだらけになり
やがてかわのなかへ
そこでみつけたのは、小さな手鏡
こんどは、きたみちをぎゃくにのぼっていきます。
お月さま、鏡を見て「なんと りっぱで うつくしいかただろう」と、ご満悦です。
お月さま、さびしかったんですね。
月を見上げる人も満足かな?
月のぼうやはかわいく、おりるときは籠がパラシュートがわり。髪もさかだっていて、空中からおりていく様子がみられます。