どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

つきのぼうや

2018年07月13日 | 絵本(外国)


   つきのぼうや/イブ・スパング・オルセン:作・絵 やまのうち きよこ・訳/福音館書店/1975年

 縦長の絵本はほかにもありますが、縦長の特徴がよくいかされているように思いました。

 お月さまが、池のなかにうつった自分をみて、月のぼうやに、つれてくるように頼みます。

 月のぼうやが籠をもってでかけ、途中、星をうっかりけっとばすと、星は流れ星になって

 雲のなかをとおりぬけると、びしょびしょになって
 ひこうきを横に見て
 わたりどりのむれのなかをとおり
 凧にあい
 丘の上でリンゴをもらい
 煙突そうじをしている家で、すすだらけになり
 やがてかわのなかへ

 そこでみつけたのは、小さな手鏡

 こんどは、きたみちをぎゃくにのぼっていきます。

 お月さま、鏡を見て「なんと りっぱで うつくしいかただろう」と、ご満悦です。

 お月さま、さびしかったんですね。

 月を見上げる人も満足かな?

 月のぼうやはかわいく、おりるときは籠がパラシュートがわり。髪もさかだっていて、空中からおりていく様子がみられます。