どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

つかまえた

2021年08月31日 | 田島征三

      つかまえた/田島 征三/偕成社/2020年

 

なにを”つかまえた”?

川の浅瀬で見つけた大きな魚。そうっと そうっと近づいていったら、足がすべり、まっさかさまに 水の中。

にがすもんか にがすもんか

手の中で ぬるぬる にぎると ぐりぐり いのちがあばれる。

せっかくつかまえた魚。草原に寝転んでいると 魚をだいて 魚にだかれる 夢を見た

目がさめると 魚はぐったり 草の上

しんじゃだめ しんじゃだめと、川のそばにくると 手からにげだして 川の中 そのまま・・。

魚だって 死ぬのはいや! 

 

川で魚を手づかみする光景は、だいぶ昔。今だと危険だからと すぐにストップがかかりそう。

田島さんの、いつもながらのダイナミックなタッチに圧倒されました。