どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ニャーンといったのは だーれ

2021年08月14日 | 絵本(外国)

     ニャーンといったのは だーれ/ウラジミール・ステーエフ・作 さいごうたけひこ・訳/偕成社/1969年

 

 寝ていたこいぬが、「ニャーン」の声がきになって、なきごえの主を探しはじめました。

 こいぬがさがしているテーブルやベッドにねこがいて、そうでなくても読者は誰の声かわかっていますから、こいぬが探す出すものに、ちがうちがうと突っ込みたくなります。

 庭のおんどり、階段の下の土からは こねずみ、犬小屋の おおきないぬ、草花のうえのはち、川のさかな、かえる。

 はちにさされ、みずでびしょぬれになって いえにかえると まどのところに いたのは?

 
 見たのは2011年改訂版43刷ですが、初版は1969年、ソビエトの作家のものです。50年以上もまえのものですが、絵は古さを感じません。

 でてくる動物、その鳴き声もおなじみのものですから親しみがわきます。