あたし、うそついちゃった/ローラ・ランキン・作 せなあいこ・訳/評論社/2013年
こぎつねのルースはちっちゃなものがだいすき。持っているおもちゃは、びっくりするくらいちびっこい。ちいさいものを みつけるのもとくい。
ある日、ルースは学校の休み時間、校庭でちっちゃなカメラを見つけます。
いっぱい写真を撮っていると、マーティンが「それ、ぼくんじゃない!」。ルースはびっくりぎょうてん。「ちがう。あたしのだもん」といってしまいます。
オルセン先生は、二人をみて、あした、もう一度はなしあうことにしました。
それからルースは おなかがひっくりかえりそう。授業もうわのそら。家に帰って大好物のマカロニグラタンも食べられません。ベッドにはいる時間、ルースはもう泣きだしそう。ママに相談すると 明日はやり直せるよと言ってくれます。
次の日、ルースはちいさな ちいさな声で 先生に 「あのカメラ、あたしのじゃありません。お誕生日に もらったんじゃないの。こうていでみつけたの」といいます。
先生はルースをだきしめて、おでこにキスしていいます。 「ほんとうのことを はなしてくれてありがとう。とっても ゆうきのいることだったわね」
ルースがマーティンにあやまると、マーティンも「いいんだよ」と、許してくれました。
うそをついたあとの罪悪感、本当のことをはなし、罪悪感から解放されてすっきりする感じがよくでています。
先生はちょっと間を置き、ママ、パパが叱らないのは見習いたいもの。
それにしても、嘘を平気でつき 一向に反省しない えらいかたが多すぎます。