どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

あたし、うそついちゃった

2021年08月03日 | 絵本(外国)

     あたし、うそついちゃった/ローラ・ランキン・作 せなあいこ・訳/評論社/2013年

 

 こぎつねのルースはちっちゃなものがだいすき。持っているおもちゃは、びっくりするくらいちびっこい。ちいさいものを みつけるのもとくい。

 ある日、ルースは学校の休み時間、校庭でちっちゃなカメラを見つけます。

 いっぱい写真を撮っていると、マーティンが「それ、ぼくんじゃない!」。ルースはびっくりぎょうてん。「ちがう。あたしのだもん」といってしまいます。

 オルセン先生は、二人をみて、あした、もう一度はなしあうことにしました。

 それからルースは おなかがひっくりかえりそう。授業もうわのそら。家に帰って大好物のマカロニグラタンも食べられません。ベッドにはいる時間、ルースはもう泣きだしそう。ママに相談すると 明日はやり直せるよと言ってくれます。

 次の日、ルースはちいさな ちいさな声で 先生に 「あのカメラ、あたしのじゃありません。お誕生日に もらったんじゃないの。こうていでみつけたの」といいます。

 先生はルースをだきしめて、おでこにキスしていいます。 「ほんとうのことを はなしてくれてありがとう。とっても ゆうきのいることだったわね」

 ルースがマーティンにあやまると、マーティンも「いいんだよ」と、許してくれました。

 

 うそをついたあとの罪悪感、本当のことをはなし、罪悪感から解放されてすっきりする感じがよくでています。

 先生はちょっと間を置き、ママ、パパが叱らないのは見習いたいもの。

 

 それにしても、嘘を平気でつき 一向に反省しない えらいかたが多すぎます。