どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

すなのおしろ

2021年08月26日 | 絵本(外国)

     すなのおしろ/作・エイナット・ツァルファティ 訳・青山 南/光村教育図書/2021年

 

 浜辺で大勢の人が日光浴。(こんな光景が はやく復活してほしい)

 おしろをつくるのが すきな わたし。すなの おしろをつくりました。そんじょそこらにあるお城ではありません。本物のお城で、ドームも塔もあるし、ワニを放し飼いできます。

 すぐに世界中から 王さまやお妃さまがやってきました。24時間いつでもでる アイスクリームが好評。

 ところが朝食のあたりから雲行きが怪しくなってきました。食べ物がすなだらけ。騎士たちの三種競技のトーナメントも ぜーんぜんだめ。鎧にすなが入っています。温室の貴重な植物も育ちません。王さまの宝箱の鍵穴に すながつまって あけられません。イチジクミルクのお風呂も すなで台無し。

 みんなかんかん。

 すなの お城だから しかたない。そこで おっきい すなの 玉をつくったら・・。

 史上最大の すな合戦が はじまりました。と、いきなり海水が入ってきて 海が ぜーんぶ ながしてしまいました。

 それから わたしは?

 

 作者は、浜辺のすなで あそんでいる子どもをみて、想像の翼を広げて描いたのでしょうか。さまざまな人物と衣装、お城の様子、パーティや おいしそうな食事が カラフルです。