レレコさんと かおかきこぞう/脚本・新沢としひこ 絵・市居みか/童心社/2020年
妖怪が住んでいるという森ですが、まだ妖怪にあったことのないレレコさんが、ドアに「ようかいさん、どうぞ おはいりください レレコ」と張り紙し、お茶の準備をして待っていると、やってきたのは「かおかきこぞう」。
「かおかきこぞう」は、お茶のあと、ゆのみに 顔を描きたいといいました。面白そうと レレコさんがこたえると、かおかきこぞうが、ゆのみに顔を描きました。そのとたん、ゆのみが、「洗い方が雑で、よく洗ってから戸棚にしまってよ」と注文をつけました。
かおかきこぞうが、顔を描いたソファーは、「おやつをたべて こぼしたら すぐに ふいてくれ」、食器棚は、「お茶碗の詰めすぎ」といい、かおかきこぞうが顔を描いたものたちが、つぎつぎに いいたいことを しゃべりはじめました。
すると、困惑するレレコさんのところに「ふきふきじいさん」がやってきて、かおかきこぞうが描いたた顔を つぎつぎに ふきふき していきました。おやおや、かおかきこぞうもレレコさんも ふきふき。
部屋がぴっかぴかになると、かおかきこぞうが描いた顔がなくなって、おしゃべりがとまりました。でもきれいになって みんなうれしそう。
ただ、レレコさんが、たったひとつ、顔をふかずにのこしていました?
思い当たることがおおい。我が家のテーブルや洋服ダンスも、言いたいことがありそう。こんな妖怪なら大歓迎。ちょっと反省して整理整頓を頑張ってみようかな。