どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

レレコさんと かおかきこぞう

2023年03月18日 | 紙芝居

    レレコさんと かおかきこぞう/脚本・新沢としひこ 絵・市居みか/童心社/2020年

 

 妖怪が住んでいるという森ですが、まだ妖怪にあったことのないレレコさんが、ドアに「ようかいさん、どうぞ おはいりください レレコ」と張り紙し、お茶の準備をして待っていると、やってきたのは「かおかきこぞう」。

 「かおかきこぞう」は、お茶のあと、ゆのみに 顔を描きたいといいました。面白そうと レレコさんがこたえると、かおかきこぞうが、ゆのみに顔を描きました。そのとたん、ゆのみが、「洗い方が雑で、よく洗ってから戸棚にしまってよ」と注文をつけました。

 かおかきこぞうが、顔を描いたソファーは、「おやつをたべて こぼしたら すぐに ふいてくれ」、食器棚は、「お茶碗の詰めすぎ」といい、かおかきこぞうが顔を描いたものたちが、つぎつぎに いいたいことを しゃべりはじめました。

 すると、困惑するレレコさんのところに「ふきふきじいさん」がやってきて、かおかきこぞうが描いたた顔を つぎつぎに ふきふき していきました。おやおや、かおかきこぞうもレレコさんも ふきふき。

 部屋がぴっかぴかになると、かおかきこぞうが描いた顔がなくなって、おしゃべりがとまりました。でもきれいになって みんなうれしそう。

 ただ、レレコさんが、たったひとつ、顔をふかずにのこしていました?

 

 思い当たることがおおい。我が家のテーブルや洋服ダンスも、言いたいことがありそう。こんな妖怪なら大歓迎。ちょっと反省して整理整頓を頑張ってみようかな。