ぼくは びっくりマーク/作・エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵・トム・リヒテンヘルド 訳・大友剛/ひさかたチャイルド/2023年
ぼくって、みんなと いっしょに いると ひとりだけ めだっちゃう。ならんでいても、はしっこに立っていても。みんなとおなじようになるように がんばってみても、やっぱりおなじ。なやんで、くるしんで、しょんぼり。
にげだしたぼくは、かわったこに こえをかけられた。
「なんさい?、すきな いろは? たんじょうびは いつ? おなかすいた? えをかくのすき? いぬとねこのどっちがすき? たいようって しっている ? ・・・・」。この子から 質問の連射。おもわず
ちょっと まって!
かわった子に もういっかいやってくれる? といわれ 「やあ! こんにちわ! わーい! ヤッホー! これはいいぞ! ・・・」。
ぼくは うまれて はじめて じゆうを しった。
すぐ みんなに あいにいき 「ねえ みんな、みて みて! これが ぼく なんだ!」
「きみらしいね」といわれ・・・。
なやんでいたのは、びっくりマーク”!”。質問したのは はてなマーク”?”。
罫線のある便箋かノートを思わせる地に、絵文字のような顔が、しょんぼりしたり、おどろいたり、わらったり と、すごくシンプルな絵。
「自分さがし」と おおげさに構えなくても 楽しめます。
”!””?”って、普段何気なく使っていますが、これだけで含蓄のある表現ができることに”!”です。