ワニのクロッカス なにができる?/ロジャー・デュボアザン・作 こみやゆう・訳/好学社/2023年
スイートピー夫妻の農場は、動物たちの楽園。ワニのクロッカスは、ひがな いちにち、しあわせな きもちで くさむらの やわらかいベッドに ねむっていました。
そこへ、いぬのココがやってきて、「ぼくは、どろぼうたちが ちかよれないように ほえながら はしりまわっているよ」
ひつじのウーリィは、「わたしの毛が、セーターやマフラーになるのよ」
うしのモーリーは、「わたしたち うしは ぎゅうにゅうをあげているわ。ぎゅうにゅうは、のむだけじゃなく、チーズやバターにもなる」
うまのファニーは、「わたしは、スイートピーさんの 馬車を ひっぱっているし、さくだって とびこえられるんだから」
あひるのパーサも、めんどりのキャックルも、ねこのキャロットも・・・・。
でも、ワニのクロッカスは、走ったり、吠えたりできないし、歌も 歌えません。
「ぼくが できることと いったら、のっそのっそと あるきまわるか、草の中で ねてるだけ」と、落ち込んだクロッカス。
ところが、スイートピー夫妻が、小川の途中に、大きな池をつくると、クロッカスの出番がやってきました。池の中を泳ぎ回り、そこに水を飲むに来た動物たちを、きつねたちから守ってあげることでした。
クロッカスは、この農場で もっとも自慢できる、最も大事な動物たちの一員に なることができました。
農場になぜワニがいるのか疑問をもっていると、最後 ちゃんと居場所が 示されます。