おじいちゃんとおばあちゃん/E・H・ミナリック・文 モーリス・センダック・絵 まつおかきょうこ・訳/福音館書店/1986年
「はじめてよむどうわ」シリーズの5です。
こぐまんくまくんは、ある日、おじいちゃんとおばあちゃんを たずねました。きれいなものや面白いものが、たくさんあって、ケーキやクッキーなどもだしてくれるので、こぐまくんはおじいちゃんとおばあちゃんが大好きです。こぐまくんは、おじいちゃんに おはなしをお願いします。まず、いっぷくしないというおじいさんのために、キセルをとってもどってみると、おじいちゃんは ぐうぐう 寝ています。そのかわり、おばあちゃんが、あずまやで、こまどりの お話をしてくれました。
ここから、三つのお話が展開します。
かあさんぐまが、まだちいさいころみつけたあかちゃんどりの話(おかあさんとこまどり)
おじいちゃんは、こびとのコブリンの話。
おとうさんおかあさんが、おむかえにくる話(くたびれてなんかいない)
ここには、おじいちゃん、おばあちゃんとくまくんのゆったりとした時間が流れています。くまくんは、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに、みもまもられながら、大事な時間を過ごしています。
モーリス・センダックの淡い感じの色合いも落ち着いています。
おじいちゃんは、「わしは、ぜったいに くたびれたりはせんぞ」と、無理して踊ったり、「コブリンのおはなし」は、じぶんがこわくなると じらしたりして 孫の気持ちに理解ある存在です。
「こびとのゴブリン」は、ゴブリンが走るあとを、おいかけてくる音の話。走っても走ってもピタパタ ピタパタ ピタパタ と追いかけられますが・・・。短いので、この部分を小さい子に語ることができそうです。