どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おじいちゃんとおばあちゃん

2022年05月20日 | 絵本(外国)

    おじいちゃんとおばあちゃん/E・H・ミナリック・文 モーリス・センダック・絵 まつおかきょうこ・訳/福音館書店/1986年

 

 「はじめてよむどうわ」シリーズの5です。

 こぐまんくまくんは、ある日、おじいちゃんとおばあちゃんを たずねました。きれいなものや面白いものが、たくさんあって、ケーキやクッキーなどもだしてくれるので、こぐまくんはおじいちゃんとおばあちゃんが大好きです。こぐまくんは、おじいちゃんに おはなしをお願いします。まず、いっぷくしないというおじいさんのために、キセルをとってもどってみると、おじいちゃんは ぐうぐう 寝ています。そのかわり、おばあちゃんが、あずまやで、こまどりの お話をしてくれました。

 ここから、三つのお話が展開します。

 かあさんぐまが、まだちいさいころみつけたあかちゃんどりの話(おかあさんとこまどり)

 おじいちゃんは、こびとのコブリンの話。

 おとうさんおかあさんが、おむかえにくる話(くたびれてなんかいない)

 ここには、おじいちゃん、おばあちゃんとくまくんのゆったりとした時間が流れています。くまくんは、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに、みもまもられながら、大事な時間を過ごしています。

 モーリス・センダックの淡い感じの色合いも落ち着いています。

 おじいちゃんは、「わしは、ぜったいに くたびれたりはせんぞ」と、無理して踊ったり、「コブリンのおはなし」は、じぶんがこわくなると じらしたりして 孫の気持ちに理解ある存在です。


 「こびとのゴブリン」は、ゴブリンが走るあとを、おいかけてくる音の話。走っても走ってもピタパタ ピタパタ ピタパタ と追いかけられますが・・・。短いので、この部分を小さい子に語ることができそうです。


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