どんぐりむらのぱんやさん/なかや みわ・さく/学研/2011年
どんぐりむらのぱんやさん、どれもこれもおいしそうなパンがならんでいます。
でもこのところ、おとうさんどんぐりは、新しいパンをつくるのに四苦八苦。
こっぺとくっぺが楽しみにしていた遊園地も、のばしてもらえないかといいだします。
こっぺとくっぺは、遊園地に行きたくて、夜パン作りを始めます。
ところができあがったのは、大きな木のようなパン。
でも、おとうさんどんぐりは、こどもがつくったきのようなパンを見て、あたらしいパンがひらめきます。
子どもどんぐりが作った、木のようなパンに、ドングリのようなパンを30個つって、お客さんをまつます。
なんともかわいらしいどんぐりさんたち。
おかあさんどんぐりは、朝の忙しい時間、保育園の連絡帳をおおいそぎでかいて、自転車を走らせます
この絵本には登場しませんが、そのほかのどんぐりむらの、どんぐりができる木の名前の個性的な面々も紹介されています。
どんぐりむらのおまわりさん/なかや みわ/学研/2012年
おまわりさんって すごいなあ!と おまわりさんにあこがれれた にっくのお話です。
おにいちゃんのにっくが おとうとのにっちの手をはなれた風船を取ってあげようと、木に登ったのはいいが、おりれなくなって さあたいへん。
おまわりさんに、助けをもとめると、おまわりさんは すぐに いっちをたすけてくれました。
それから いっちは おまわりさんになるため みんなにやさしくしたり、力仕事をしてあげたり、元気にあいさつ。
いつのまにか、どんぐりむらの「こどもおまわりさん」と、よばれるようになった いっち。
でも、「ほんとうのおまわりさんになるには、もうすこし おおきく ならないとね。」と、おまわりさんにわれ「ちいさくても みんなの やくに たっているよ」と、むきになった にっち。
おまわりさんが見つけられない まてばじいさんの杖を 毎日あちこちを捜し歩き ようやく 溝に落ちていた杖を見つけます。ところが長くて重い杖は 簡単に運べません。いそいでおまわりさんを よんで、もどってみると木にたてかけた杖が見つかりません。
それからふたつぶは、日が暮れるまで 杖を捜しますが、みつかりませんでした。
ところが交番にかえる途中・・・。
表紙の見返りにパズルがあり、裏表紙の見返りには どんぐりむらのなかまたち 26名が丁寧に紹介されています。名前がみんな どんぐりの木にちなんでいます。
どんぐりむらには、ゆうびんきょく、ぼうしやさん、保育園、図書館、ケーキ屋さん、パン屋さん、ライブの広場まで。カマキリやバッタ、ねずみさん、ミノムシもいます。
キコ キコ キコ と三輪車をこぐ いっちといっしょに ひとつひとつさがしていくのも楽しみです。
どんぐりむらのどんぐりえん/作:なかや みわ/学研/2013年初版
保育園の一日と、お店屋さんごっこに取り組むどんぐりたち。
あれもこれもやりたいとアイデアをだす子どもたち。お店が多すぎ、先生がうまく整理します。
当日はお客さんもいっぱい。
ところが、空が急に暗くなって、ざあざあぶりに。
すると、先生たちが「かさの みせ」をはじめました。
お客さんたちに傘をくばり、その傘を広げると、子どもたちがえがいた絵がたくさん貼り付けてありました。
先生は天気予報をみて、用意周到でした。
傘の内側にある絵。それぞれが世界に一本しかない傘でした。
保育園の日常が描かれているのが共感をよんでいるようです。
「園だより」ならぬ「どんぐり新聞」が、挟み込まれていたり、どんぐりえんの子どもたちの一人一人が家族とともに紹介されていたりと細かなことまで気配りが行き届いています。
この「どんぐりえん」木のにおいがします。入り口、床、テーブル、滑り台、砂場、そしてお店屋さんも木でできたもの。
気がつきませんでしたが、年齢別のクラスではなく、縦割り保育だったんです。
同じ作者の2013年発行の絵本ですが、どんぐりといってもさまざまな木がありますから、木の種類の方は「どんぐりむらのぱんやさん」のほうがわかりやすくなっています。
付属のどんぐり新聞の記事には楽しそうな結婚式。