雪の日のパーテイー/ジル・バークレム・作 岸田衿子・訳/講談社/1996年新装版
「のばらの村のものがたり」のシリーズ。
のばらの村のねずみたちが目をさますと、窓が雪で半分かくれていました。トードフラックス家ウィルフレッドとティーズルの兄弟がみるはじめての雪。子どもたちは、おおはしゃぎです。
ねずみたちは、みんな働き者ですが、楽しく時をすごすことも忘れません。これなら、雪の舞踏会がやれそうです。この前の舞踏会は、アイブライトおばさんが結婚した年で、おぼえているのは おばさんだけ。
まずは、きりかぶ倉にふきよせてできた、ふかい吹きだまりに、舞踏会用のホールづくりです。柱は氷、あかりは つちぼたるに ひきうけてもらいます。ごちそうは、みんなの台所から。とっておきの晴れ着すがたで、ホールに集まると、ダンスがはじまりました。
食べたり、飲んだり、踊ったりパーテイは夜遅くまでつづきました。子どもたちを家につれかえってねかしつけると、大人たちは舞踏会にもどります。
室内装飾、暖炉、テーブル、食器、調味料などが こまかく えがかれ、とても あたたかそうな家。食べ物もおいしそうです。
子どもたちが イスの上にのって、窓の外にふりつづく雪を眺める後ろ姿は、とっても可愛い。