岡山のむかし話/岡山県小学校国語教育研究会編/日本標準/1976年初版
おじいさんではなく、おばあさんが山へ柴刈りに。
お日さまが頭のほうにきたころ、弁当をたべようと大きなおだんごをだすと、コロコロころがりだして・・・。
だんごを追いかけていくと、そこには大きな鬼が。
うめえ おだんごをまた作ってくれと鬼にたのまれ、だんごをつくります。鬼はどんなぐあいにしてこしらえるのかと、つきっきり。
そのうち、飯炊きさせられるようになりますが、ほんの少しの米が、みるみるうち大がまいっぱいの飯になります。秘密は 大しゃもじにありました。この大しゃもじで かまの中を かきまぜると、大がまいっぱいの飯になりました。
やがて、鬼が遠方にでかけたすきに、おばあさんは、しゃもじと米をもって帰れば、一生安楽にくらせるだろうと、逃げ出しますが・・・。
コロコロころがるのが、おにぎりだったり、お団子だったり、そしてそこ行き先が鬼のところだったりと、日本の昔話によくあるパターン。
すこし長い話だと、このあと逃げ出すときに、いろいろな場面がでてくるのですが、この話では、おばあさんが、大きなしゃもじで川を渡りはじめると、鬼が川の水を飲み干したので、おばあさんが鬼のほうにおしりをまくって、おおーきな屁をブリッとすると、鬼が笑いこけて、水をはきだしてしまいます。
展開がわかりやすく安心して?きける話です。