昨年は6ペアが48羽の雛を孵すという未曽有の大繁殖を遂げた地元の池のカイツブリ。今年はどうなるのかと興味津々だった。
結果、今年は4月27日に初めの1羽が孵り、8月25日に最後の雛が孵って、計45羽の雛が孵ることになった。
▲最後に孵った雛のうちの2羽(9月10日撮影)
まずは、ペアごとの繁殖の様子と、特記すべきできごとを記録として残したい。長い話になる。
Aペアの場合
最初に繁殖を開始したAペアは、浮島の抽水植物の根元に巣を作った。毎年作られている場所だ。新型コロナ感染のため、近寄れない場所だったので、卵の数などはよくわからなかったが、4月末2羽の雛が誕生した。
▲浮島抽水植物の根元で営巣開始(4月9日)
▲すくすく育つ2羽の雛(5月17日)
Aペアは、その後抱卵した場所から離れたところ(池の岸辺のすぐそば)に水草で浮巣を作り始める。
初めは雛たちもその巣で休憩したりしていたが、やがて抱卵を始めた。
▲新しい巣か(5月22日)
▲新しい浮巣で休む雛たち(5月25日)巣を補修するまね(?)をしていた。
Aペアは、一番子の世話をしつつ、5個の卵を産む。
▲やがてその新しい巣で二番子の繁殖が始まる。
▲1番子たちもまだ給餌を受けていた。(5月30日)
1番子たちは、その後もなんとなく新しい巣の近くで暮らしていた。
▲6月6日、卵5個を確認
▲二番子誕生(6月21日)
4羽まで順調に孵化したあと、巣は強風のために流される。
▲巣が流れて護岸にくっついた状態で、5番目の雛が孵る。
▲さらに巣が流れ、雛たちは巣から離れたところに。
▲一番下の子が力尽きて死んでしまう。(様子を見ていた人がいる。)4羽になってしまう。
▲孵化後47日ぐらいの雛3羽。
こうして、Aペアは7羽の雛を孵した。そのうち1羽は早い段階で死んでしまった。
浮巣が流れてしまったことが要因だったと思われるが、過去の例でも、5羽の雛が順調に育つのは稀だ。