Bペアの場合
Bペアは、Aペアとほとんど同じころ、公園のメインの橋のすぐ傍、ヒメガマの根元で営巣を始めた。
かいぼり後に自然に生えてきたヒメガマだが、ここにカイツブリが巣を作ったのは初めてだ。
▲ヒメガマの根元で営巣、卵を一つ産んだところ。4月24日
新型コロナ・ウィルス感染の緊急事態宣言下であるにもかかわらず、橋からとても近かったので、いつも人だかりができていた。
「ここから覗かないでください」という貼り紙がつけられていたが、覗かないでと言われると覗きたくなるのが心情のようで、みんな必死に覗いていた。なので、私自身はなるべく近寄らなかったため、その後の詳しい経過は見ていない。
1羽目の雛が生まれたのは、5月17日らしい。私が雛4羽を確認したのは、5月25日だった。
一家は割と早く巣を離れ、池の対岸の方で見られることが多かった。
▲5月30日の雛4羽(孵化後13日目ぐらい)
すくすく育つ雛たち(6月21日 生後35日ぐらい)
そして、Bペアは、Aペアが初めに営巣したあたりに二番子の巣を作った。(そのころAペアは、浮巣に移っている)緊急事態宣言も終わり、巣の傍に行けるようになっていた7月上旬だった。
▲卵が5個(7月24日)あることを確認
▲雛が孵る(8月3日)
▲雛3羽目確認(8月4日)
猛暑の時期だった。親が羽を小刻みに動かして、卵や雛に風を送っているのは、暑さ対策だろうか。
▲8月12日 5羽の雛が無事に孵る。
▲餌はヤゴ
▲8月18日の雛たち
Bペアは、2回とも抽水植物の根元で営巣し、9羽の雛を無事に孵した。
巣の場所を変えたのは、なぜだろうか。やはり初めの巣は橋にあまりにも近く、落ち着かなかったのかもしれない。
Aペア・Bペアが営巣した池は、「お茶の水池」と呼ばれる同じ区域だったが、この区域には、もう一か所抽水植物が茂る場所があり、そこでCペアが少し遅れて繁殖を始める。
つづく