Cペアが営巣した場所は、昨年も利用されたヒメガマを中心にした抽水植物の根元。岸側からはよく見えない。
池の対岸からなんとか巣があるのを確認できるだけで、卵の数や孵化した雛の様子などもよくわからなかった。
営巣中であることを確認したのは5月7日、6月9日に4羽の雛がいることをやっと確かめられた。
その後、雛は3羽に減ってしまう。理由はわからない。
7月18日ごろ、Cペアは池の中央に浮巣を作って2番子の繁殖を始める。
しかし、巣は流されたり(7月20日)、卵はスッポンに食べられたり(7月29日)で、失敗に終わる。
▲池の中央にあった巣が、卵を載せたまま橋のたもとまで流されていた。(7月20日)
スッポンは昨年までも巣の近くで何度か目撃されていた。卵を食べたという話もあったが、証拠がなかった。
今年は、カイツブリを長年観察されてきた方が、卵をくわえているのを見たと言うので、決定的な証拠が得られたわけだ。
▲池にたくさんいる大きなスッポン(過去写真)
スッポンは味をしめたかのように、その後他の浮巣でも狙われ始める。
Cペアは、結局またもとのヒメガマの根元で再営巣。(8月3日確認)
8月20日に4羽の雛が孵った。
こうして、Cペアは、8羽の雛を孵した。(そのうち1羽は早いうちにいなくなる。)
結果お茶の水池区域で3ペアが24羽の雛を孵した。
これらのペアは、どれも最初は抽水植物の根元で営巣した。抽水植物の巣は安定していて、孵化率が高い。それにもかかわらず、2番子を不安定な水草の浮巣で育てようとしたり、BペアがAペアの巣が入れ替わったのはなぜだったのだろう。(ちょっとした小競り合いがあった)カイツブリの営巣場所の選び方は何が基準になるのだろうか。
次は、抽水植物のないエリアで営巣したぺアの子育てを。