鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カイツブリ2020 備忘録③

2020年10月19日 | カイツブリ類

Cペアが営巣した場所は、昨年も利用されたヒメガマを中心にした抽水植物の根元。岸側からはよく見えない。

池の対岸からなんとか巣があるのを確認できるだけで、卵の数や孵化した雛の様子などもよくわからなかった。

営巣中であることを確認したのは5月7日、6月9日に4羽の雛がいることをやっと確かめられた。

その後、雛は3羽に減ってしまう。理由はわからない。

 

7月18日ごろ、Cペアは池の中央に浮巣を作って2番子の繁殖を始める。

しかし、巣は流されたり(7月20日)、卵はスッポンに食べられたり(7月29日)で、失敗に終わる。

▲池の中央にあった巣が、卵を載せたまま橋のたもとまで流されていた。(7月20日)

スッポンは昨年までも巣の近くで何度か目撃されていた。卵を食べたという話もあったが、証拠がなかった。

今年は、カイツブリを長年観察されてきた方が、卵をくわえているのを見たと言うので、決定的な証拠が得られたわけだ。

▲池にたくさんいる大きなスッポン(過去写真)

スッポンは味をしめたかのように、その後他の浮巣でも狙われ始める。

Cペアは、結局またもとのヒメガマの根元で再営巣。(8月3日確認)

8月20日に4羽の雛が孵った。

こうして、Cペアは、8羽の雛を孵した。(そのうち1羽は早いうちにいなくなる。)

結果お茶の水池区域で3ペアが24羽の雛を孵した。

これらのペアは、どれも最初は抽水植物の根元で営巣した。抽水植物の巣は安定していて、孵化率が高い。それにもかかわらず、2番子を不安定な水草の浮巣で育てようとしたり、BペアがAペアの巣が入れ替わったのはなぜだったのだろう。(ちょっとした小競り合いがあった)カイツブリの営巣場所の選び方は何が基準になるのだろうか。

次は、抽水植物のないエリアで営巣したぺアの子育てを。

 

 

 

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カイツブリ2020 備忘録②

2020年10月17日 | カイツブリ類

Bペアの場合

Bペアは、Aペアとほとんど同じころ、公園のメインの橋のすぐ傍、ヒメガマの根元で営巣を始めた。

かいぼり後に自然に生えてきたヒメガマだが、ここにカイツブリが巣を作ったのは初めてだ。

▲ヒメガマの根元で営巣、卵を一つ産んだところ。4月24日

新型コロナ・ウィルス感染の緊急事態宣言下であるにもかかわらず、橋からとても近かったので、いつも人だかりができていた。

「ここから覗かないでください」という貼り紙がつけられていたが、覗かないでと言われると覗きたくなるのが心情のようで、みんな必死に覗いていた。なので、私自身はなるべく近寄らなかったため、その後の詳しい経過は見ていない。

1羽目の雛が生まれたのは、5月17日らしい。私が雛4羽を確認したのは、5月25日だった。

一家は割と早く巣を離れ、池の対岸の方で見られることが多かった。

▲5月30日の雛4羽(孵化後13日目ぐらい)

すくすく育つ雛たち(6月21日 生後35日ぐらい)

そして、Bペアは、Aペアが初めに営巣したあたりに二番子の巣を作った。(そのころAペアは、浮巣に移っている)緊急事態宣言も終わり、巣の傍に行けるようになっていた7月上旬だった。

▲卵が5個(7月24日)あることを確認

▲雛が孵る(8月3日)

▲雛3羽目確認(8月4日)

猛暑の時期だった。親が羽を小刻みに動かして、卵や雛に風を送っているのは、暑さ対策だろうか。

 

 

▲8月12日 5羽の雛が無事に孵る。

▲餌はヤゴ

▲8月18日の雛たち

Bペアは、2回とも抽水植物の根元で営巣し、9羽の雛を無事に孵した。

巣の場所を変えたのは、なぜだろうか。やはり初めの巣は橋にあまりにも近く、落ち着かなかったのかもしれない。

Aペア・Bペアが営巣した池は、「お茶の水池」と呼ばれる同じ区域だったが、この区域には、もう一か所抽水植物が茂る場所があり、そこでCペアが少し遅れて繁殖を始める。

つづく

 

 

 

 

 

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カイツブリ2020 備忘録①

2020年10月09日 | カイツブリ類

昨年は6ペアが48羽の雛を孵すという未曽有の大繁殖を遂げた地元の池のカイツブリ。今年はどうなるのかと興味津々だった。

結果、今年は4月27日に初めの1羽が孵り、8月25日に最後の雛が孵って、計45羽の雛が孵ることになった。

▲最後に孵った雛のうちの2羽(9月10日撮影)

まずは、ペアごとの繁殖の様子と、特記すべきできごとを記録として残したい。長い話になる。

Aペアの場合

最初に繁殖を開始したAペアは、浮島の抽水植物の根元に巣を作った。毎年作られている場所だ。新型コロナ感染のため、近寄れない場所だったので、卵の数などはよくわからなかったが、4月末2羽の雛が誕生した。

▲浮島抽水植物の根元で営巣開始(4月9日)

▲すくすく育つ2羽の雛(5月17日)

Aペアは、その後抱卵した場所から離れたところ(池の岸辺のすぐそば)に水草で浮巣を作り始める。

初めは雛たちもその巣で休憩したりしていたが、やがて抱卵を始めた。

▲新しい巣か(5月22日)

▲新しい浮巣で休む雛たち(5月25日)巣を補修するまね(?)をしていた。

Aペアは、一番子の世話をしつつ、5個の卵を産む。

▲やがてその新しい巣で二番子の繁殖が始まる。

▲1番子たちもまだ給餌を受けていた。(5月30日)

1番子たちは、その後もなんとなく新しい巣の近くで暮らしていた。

▲6月6日、卵5個を確認

▲二番子誕生(6月21日)

4羽まで順調に孵化したあと、巣は強風のために流される。

▲巣が流れて護岸にくっついた状態で、5番目の雛が孵る。

▲さらに巣が流れ、雛たちは巣から離れたところに。

▲一番下の子が力尽きて死んでしまう。(様子を見ていた人がいる。)4羽になってしまう。

▲孵化後47日ぐらいの雛3羽。

こうして、Aペアは7羽の雛を孵した。そのうち1羽は早い段階で死んでしまった。

浮巣が流れてしまったことが要因だったと思われるが、過去の例でも、5羽の雛が順調に育つのは稀だ。

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