ヨハン・シュターミッツのクラリネット協奏曲変ロ長調を聴きながら片倉町から横浜まで歩く

今日は片倉町から横浜まで歩きました。
三ツ沢公園の桜を見ながら三ツ沢町付近を歩きました。
途中聴いたのは1717年生まれのヨハン・シュターミッツの作品。
ヨハン・シュターミッツについては交響曲編で触れたので、
彼の略歴については省略する。
クラリネット協奏曲変ロ長調の作曲年代ははっきりしないが、
このジャンルの作品としては古いものとして知られている。
今回聴いたＣＤはアラン・ハッカーのクラリネット、
ホグウッドの指揮、エンシェント室内管弦楽団による。

第一楽章アレグロ・モデラートは、管弦楽全体で明快に始まる。
雅な感じの音楽がしばらく続き、独奏クラリネットが入ってくる。
クラリネットは技巧的な演奏技術も見せながら、
イタリア風の明るく楽しそうな、しかし時には感傷的な、
さまざまな表情をみせた演奏を聴かせてくれる。
短いカデンツァが最後の前に用意され、
最初の旋律が現れて、華麗で優雅な感じで終わる。
第二楽章アダージョは、管弦楽のゆったりした序奏に続き、
クラリネットが歌うような旋律を奏でていく。
牧歌的で平和な感じの美しい楽章である。
アラン・ハッカーの吹くクラリネットは1760年頃のイギリスで、
ミラーが製作したモデルのようで、素朴な音がなんともいえない。
第三楽章ポコ・プレストは、速いテンポで始まり、
独奏クラリネットも加わり、何とも宮廷的で華やかだ。
モーツアルトと同時代の作曲家であることを感じさせる。
舞踏的な明るく軽快な音楽は心地いいものである。