Mars&Jupiter

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カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのチェロ協奏曲第1番イ短調Wq160を聴き、片倉町から上星川へ

2009-04-16 04:42:11 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は片倉町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1714年生まれの、
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品。
彼の略歴については交響曲編で触れたので省略する。
チェロ協奏曲第1番イ短調Wq160は1750年に作曲された。
今回聴いたCDはバラージュ・マーテーのチェロ、
ペーター・シュッツ指揮のコンツェルト・アルモニコによる。

第一楽章アレグロ・アッサイは、
疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)の時代を
予感させるような刺激的な音楽で始まる。
疾風怒濤の時代はもう少し遅いのであるが、
この激しく荒々しい音楽は印象的である。
弦楽器と通奏低音の演奏に続き、独奏チェロも加わり、
チェロは饒舌に語るように、そして歌うように主題を奏でていく。
バロック様式で書かれた音楽ではあるが、
そこにはモーツアルトなどの音楽との近さを感じる。
カデンツァのところはバッハの息子らしい部分を感じ、
最後も最初の主題が登場し、駆け抜けるように終わる。

第二楽章アンダンテは、一転しておだやかに始まる。
弦楽器と通奏低音の音楽に続き、独奏チェロが入り、
ゆったりと歌うような旋律を奏でていく。
牧歌的な雰囲気の中、チェロが奏でる音楽は心地よい。
第三楽章アレグロ・アッサイは、感傷的に始まる。
独奏チェロが加わると、明るく軽快に音楽が流れていく。
チェロの高度な演奏技術を披露する速い部分もある。
第一楽章と同じような部分もあり、明暗の対比がいい。
確実にハイドンやモーツアルトの時代が、
近いことを感じさせる音楽である。
コメント
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