Mars&Jupiter

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ジュゼッペ・セヴェリオ・メルカダンテのフルート協奏曲ホ短調を聴きながら、三枚町から上星川まで歩く

2009-04-29 04:19:59 | 古典~現代音楽イタリア編
卒業生に二俣川で偶然会った。
偶然というのは面白いものであるが、
眼帯をしていた私をよく判別できたなあと、
逆に感心してしまうものである。
今は社会人となって頑張っているようである。
今年OB会の幹事のようで、
今年も参加してほしいと言われ、嬉しいものである。

昨日は三枚町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1795年生まれのメルカダンテの作品。
メルカダンテはナポリ中心に活躍したイタリアの作曲家で、
オペラ作品の分野で作曲家として活躍したばかりでなく、
指揮者やナポリ音楽院の院長としても活躍したようだ。
フルート協奏曲ホ短調は1819年に作曲された。
ナポリ音楽院在学中に書かれた若い頃の作品である。
今回聴いたCDの演奏はゴールウェイのフルート、
シモーネの指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティによる。

第一楽章アレグロ・マエストーソは、
ソナタ形式で書かれ、古典的でありながら、
イタリア的な部分が見られる美しく旋律である。
フルートが奏でる旋律は、甘美でありながら、
華麗さもあり、魅力的である。
モーツアルトなどのドイツ古典派的な音楽と、
イタリア・オペラの歌の世界が融合したような音楽だ。
翳りのある叙情的な旋律もいいが、
カデンツァでは鮮やかな演奏テクニックが披露され、
その後主題の再現が行われ、最後は悲劇的な感じで終わる。

第二楽章ラルゴは、ゆっくりとした序奏に続き、
フルートが歌うような美しい旋律を吹いていく。
ここはフルートの聴かせどころであろう。
牧歌的な雰囲気の中、夢見るような旋律が続いていく。
第三楽章ロンド・ルッソ、アレグロ・ヴィヴァーチェ・
スケルツァンドは、軽快で華やかな旋律をフルートが奏で、
ゴールウェイは超絶技巧的な演奏技術を見せていく。
ロシア風の舞踏的な軽快な音楽が、
イタリア的な華やかさを身にまとったような感じである。
最後は、モーツアルト風の音楽であっさりと終わる。
コメント
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