Mars&Jupiter

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ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツのフルート協奏曲ニ長調を聴きながら上星川から新横浜まで歩く

2009-04-05 19:23:10 | 古典~現代音楽ドイツ編
今日は上星川駅から新横浜駅まで歩きました。
環状2号線沿いに歩くと、ところどころに満開の桜が見え、
春らしい景色をのんびりと眺めながら、新幹線沿いに歩きました。
途中聴いたのは1697年生まれのクヴァンツの作品。
古典派よりも少し前のバロックの作曲家に入るが、
フリードリヒ2世ものちにとりあげるのでここで触れる。
クヴァンツはオーバーシェーデンで生まれ、
父は鍛冶屋であったが、その父が10歳で亡くなると、
メルゼブルクの楽師であったおじに引き取られ、
そこで音楽教育を受けてドレスデンの楽団に入った。
この時期にゼレンカに対位法などを師事したようである。
最初オーボエ奏者として活躍していたが、
のちにフルート奏者を志すようになり、
フランスのビュファルダンにフルートを師事し、
フルート奏者として活躍するようになり名声をあげ、
プロイセンの皇太子フリードリヒの前で演奏をする機会を得た。
彼を気に入ったフリードリヒはフルートの師として仰ぎ、
1740年にフリードリヒがプロイセン国王に即位すると、
クヴァンツは翌年ベルリンの宮廷音楽家として招かれた。
300曲ものフルート協奏曲、200曲近くの室内楽曲を作曲したようだ。

フルート協奏曲ニ長調は、1747年以後に作曲されたようで、
フルート好きのプロイセンの国王フリードリヒ2世(大王)の、
音楽会のために作曲された作品であるということである。
今回聴いたCDはクロード・モントゥーのフルート、
マリナーの指揮、アカデミー室内管弦楽団による。
第一楽章アレグレットは、弦楽器と通奏低音により、
さわやかな感じの序奏がしばらく続き、
独奏フルートが軽快に流れるような旋律を奏でる。
宮廷的で優雅な雰囲気と、少し哀愁を漂わせた音楽は、
フルートという楽器にあっている感じがする。
フルート奏者として活躍したクヴァンツだけあって、
フルートの魅力を十分に引き出した華やかな楽章である。
ここで聴くフルートの演奏をするクロード・モントゥーは、
指揮者ピエール・モントゥーの息子である。
演奏自体は地味な印象を受けるが、堅実であたたかさを感じる。
第二楽章ピゥ・トスト・アンダンティーノは、
弦楽器と通奏低音により始まる冒頭は牧歌的で、
独奏フルートが入ってからもその雰囲気は変わらず、
優雅でゆったりとし、平和な感じを与えてくれる。
歌うようなフルートの旋律は心地いいものである。
第三楽章プレストも弦楽器と通奏低音により始まる。
軽快な旋律で始まったこの音楽にフルートが入り、
さらに華やかさが加わり、名人芸をみせてくれる。
軽快でさわやかに、そして楽しい感じの中で最後終わる。
コメント
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