Mars&Jupiter

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フランツ・フランティシェク・ベンダのフルート協奏曲ホ短調を聴きながら、上星川から片倉町まで歩く

2009-04-17 04:59:19 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は上星川駅から片倉町まで歩きました。
途中聴いたのは、1709年生まれのベンダの作品。
ボヘミア生まれの彼は、ヴァイオリニストとして活躍し、
1730年代以降はドイツを中心に活躍するので、
ここではドイツの作曲家としてとりあげておく。
フリードリヒ大王の楽団に仕えたようで、
1771年以降はコンサートマスターになっている。
フルート協奏曲ホ短調の作曲年代の詳細は不明である。
今回聴いたCDはアドリアンのフルート、ムンクリンガーの指揮、
プラハ・アルス・レディヴィヴァ・アンサンブルによる。

第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、
感傷的で激しい短調の弦楽器・チェンバロ中心の音楽に始まり、
哀愁漂うような独奏フルートの旋律が入る。
フルートの奏でる旋律は、宮廷的な華やかさと気品を持ち、
クヴァンツの影響がはっきりとみることができるようだ。
ヴァイオリニストでありながら、フルート好きの
フリードリヒ大王に仕えた彼らしい作品である。
カデンツァは主題を中心に、見事なテクニックも見せながら、
流れるような素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
それが終わると弦楽器中心に冒頭のように
駆け抜けていくような激しい短調の音楽を聴かせて終わる。

第二楽章ウン・ポコ・アンダンテは、弦楽器中心にゆったり始まり、
独奏フルートが加わり、歌うような旋律を奏でる。
バロック的な様式を保ちながら、叙情的な部分もみせていく。
ここでもカデンツァでは美しいフルートの音色をたっぷりと聴かせ、
そのあとは弦楽器中心の演奏で終わる。
第三楽章プレストは、感傷的で軽快に弦楽器中心に音楽が奏され、
独奏フルートも入り、華やかさが加えられていく。
軽やかなフルートの響きと弦楽器・チェンバロとの競演が魅力的である。
コメント
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