Mars&Jupiter

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アントン・シュターミッツのフルート協奏曲ニ長調を聴きながら横浜から星川まで歩く

2009-04-15 04:08:12 | 古典~現代音楽ドイツ編
新しい職場に来て半月が経ったが、
慣れるにはまだまだ時間がかかりそうである。
そうなると人はつい過去を懐かしんでしまうものである。
しかし、そこには戻ることができないのも現実である。
昨日は雨振る中、横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1750年生まれのアントン・シュターミッツの作品。
アントン・シュターミッツはヨハン・シュターミッツの息子で、
1764年から父のオーケストラの奏者となった。
ヴェルサイユ宮殿における奏者としても活躍したが、
フランス革命以降の消息はわかっていないようだ。
フルート協奏曲ニ長調は1778年に出版された作品である。
今回聴いたCDはジャン=ピエール・ランパルのフルート、
レイモン・レパードの指揮、スコットランド室内管弦楽団による。

第一楽章アレグロは、管弦楽により始まる軽快な音楽は、
モーツアルトと同時代を感じさせる様式である。
フルートが入り、華やかさが加わり、
その駆け抜けるような音楽の爽快感がいい。
ランパルらしいきらびやかなフルートの音色がいい。
カデンツァでのフルート演奏も素晴らしく、
最後は宮廷的で優雅な感じの中、軽快に終わる。
第二楽章ロマンスは、ゆったりとした牧歌風の音楽で、
歌うような旋律を奏でるフルートの音がいい。
中間部の旋律は感傷的で対照的である。
再び最初の幸福そうな旋律が現れて終わる。
第三楽章ロンドは、管弦楽とフルートで始まる。
優雅さとともに叙情的な部分もあるが、
軽快に、そして優雅な感じで最後はあっさり終わる。
それにしてもランパルのフルートはいいなあ。
コメント
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