Mars&Jupiter

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マルセル・タイベルクの交響曲第3番を聴く

2011-10-11 05:01:00 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1893年生まれのタイベルクの交響曲。
ウィーンの音楽一家に生まれた彼の父はヴァイオリン奏者で、
母はピアニストであったが、ユダヤ人であったため、
アパツィアに移住していた彼はナチスに捕らえられ、
アウシュビッツに送還されて亡くなった作曲家のようである。
交響曲第3番は1943年に作曲させた。
聴いたCDはジョアン・ファレッタ指揮、
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団の演奏のもの。
第一楽章アンダンテ・マエストーソ-ソレンネ・エ・ソステヌートは、
低弦が鈍く響き、ホルンが歌うように旋律を奏でていく。
この始まりは確かにマーラーの交響曲第7番に似ている。
その旋律に続き、弦楽器の伴奏の上で、軽快に主題を奏でられる。
もう一方の主題は、弦楽器により奏される流れるような旋律で、
その牧歌的な旋律に木管楽器も絡んでいく。
そして金管楽器が加わり華やかな感じになり盛り上がりをみる。
そのあとは牧歌的な旋律を中心にしばらく展開され、
冒頭の旋律が奏でられ、これらそれぞれの旋律が変形されていく。
やがて金管楽器と打楽器中心に勇ましい感じの音楽となり、
それが静まってからは再びそれぞれの主題が現れ、
再び金管楽器中心に盛り上がりをみせていくところもマーラー風である。
この形を繰り返しながら、最後はホルンが鳴り響き、静かに終わる。

第二楽章スケルツォ:アレグロ・コン・トロッポは、
弦楽器中心に軽快で舞踏的な旋律が奏でられ、
民謡的で親しみやすい旋律が現れもするが、
管楽器や打楽器も絡み次第に荒々しい感じになる。、
その主題は繰り返されながらも変形をし、
徐々に狂乱的な感じにもなり、最後は力強く終わる。
第三楽章アダージョは、弦楽器を中心におだやかな感じで始まり、
そこにホルンや木管楽器が絡んでいく。
やがて弦楽器中心に曲は進行し、時々管楽器が絡んでいく。
ロマンティックな旋律が弦楽器で現れ、そのあとはおだやかな感じで曲は進行する。
独奏ヴァイオリンが甘美な旋律を奏で、フルートやオーボエがそれを引き継ぎ、
再び弦楽器を中心にロマンティックな旋律が奏でられていき、
やがて金管楽器がそれをコラール風に奏でていく。
ティンパニも加わり、壮大な感じの音楽になり、
最後はホルンとティンパニが残って静かに終わる。
第四楽章ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェは、
金管楽器が明るく軽快な旋律をファンファーレ風に奏で、
弦楽器がその主題を奏でて、金管楽器もそれを繰り返す。
弦楽器が主題を繰り返しながら、それに金管楽器加わり、
盛り上がりの部分とおだやかな部分を繰り返していく。
最後は弦楽器と木管楽器によりいったん静まったかと思うところで、
全体のトゥッティとなって力強く突然終わる。
コメント
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