Mars&Jupiter

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エゴン・ヴェレスの交響曲第1番作品62を聴きながら、二俣川から緑園都市駅まで歩く

2011-10-16 20:49:29 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は、忙しくウォーキングを休みました。
今日は、二俣川から緑園都市駅まで往復して歩きました。
途中聴いたのは、1885年生まれのエゴン・ヴェレスの交響曲。
CDの解説文によるとウィーン生まれの彼は、
1904年ウィーン大学に入学し、法律を学んでいたようだ。
それは家族の希望であったのだが、本人は1年後音楽に転向し、
グイド・アドラーに音楽学を学び、1904年から1905年の間には、
アーノルト・シェーンベルクにも個人的なレッスンを受けていたようである。
大学を出たあとは教育活動にも携わっていたが、
ユダヤ人であったため、ナチスがオーストリア併合の際にイギリスに移住した。
交響曲第1番作品62は1945年から1946年にかけて作曲されたようだ。
聴いたCDはゴットフリート・ラブル指揮、ウィーン放送交響楽団の演奏。
第一楽章ラルゴ-アダージョ-アレグロ・エネルジーコは、
低弦の音にヴァイオリンが呼応しながらゆったりと始まる。
それにオーボエやファゴットなど木管楽器群が絡んでいく序奏が続く。
主部に入り、金管楽器と木管楽器により力強く第一主題が奏される。
もう第二主題は弦楽器を中心に奏される叙情的な旋律である。
そして展開部に入り、第一主題がフーガ風に扱われていく。
このあたりは彼が若い時期に研究していたジュゼッペ・ボンノという
バロック作曲家の影響があるのか分からないが、バロック風である。
最後は金管楽器と打楽器を中心に盛り上がって力強く終わる。

第二楽章アレグロ・アジタート・クワジ・プレストは、不安定な感じであり、
せわしなく木管楽器と弦楽器で旋律が奏されていき、緊張感がある。
もう一つのおだやかな感じの旋律は対照的な感じである。
オスティナート風に繰り返される弦楽器の動きは印象的である。
中間部は対照的な感じの軽快な旋律であり、管楽器が活躍する。
再び冒頭の部分が繰り返され、オスティナート風に弦楽器が音型を繰り返し、
なかなか聴き応えのある音楽で、もう一つのおだやかな感じの旋律も繰り返され、
最後は管弦楽全体で盛り上がって力強く終わる。
第三楽章モルト・アダージョ・ソステヌートは、
弦楽器中心に重々しい感じで始まり、悲痛な感じでもある。
フルートに続き、ファゴットやオーボエなど木管楽器が絡み合い、
そのあと弦楽器が引き継ぎ、やがて金管楽器がコラール風の旋律を奏でる。
そして弦楽器中心に叙情的な旋律が奏でられ、金管楽器も加わり盛り上がる。
そのあと木管楽器中心に奏される部分を経て、
再びコラール風の旋律が金管楽器により奏される。
フルートやクラリネットなど木管楽器と弦楽器、
そして金管楽器がそれぞれ絡み合いながら、最後はおだやかに終わる。
この終わり方は、何となくマーラーの「大地の歌」のようでもある。
それにしても交響曲第1番作品62は、ロマン派的な部分があり聴きやすい。
カップリングされている交響曲第8番作品110と比較してみるといいが、
この変化は時代の流れとしてはそうなんだろうが、残念な感じもする。
コメント
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