Mars&Jupiter

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ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムスの交響曲第6番ニ短調作品58を聴く

2011-10-15 18:44:28 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は、ウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1772年生まれのオランダの作曲家
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムスの交響曲。
ゾーリンゲンの近くのヴィッツヘルデンの村に生まれた。
幼い時期から父や兄にピアノや作曲を教わったようだ。
やがて1791年アムステルダムに移り、
そこでフルートやピアノの演奏家として活動したようである。
交響曲第6番ニ短調作品58は1819年から1820年にかけて作曲されたようだ。
聴いたCDはヴェルナー・エールハルト指揮、コンチェルト・ケルンの演奏。
第一楽章アダージョ-アレグロ・モルト・エ・コン・フォーコは、
弦楽器からゆったりと感傷的な旋律が奏され、木管楽器も加わる。
やがて行進曲風になり、さらに金管楽器も加わり力強くなり、
再び静まり序奏の部分が終わり、主部に入り主題が奏されるが、
この旋律はシューベルトの交響曲のように流れるような感じである。
ホルンが歌うような旋律を奏で、他の木管楽器に引き継がれていく。
主題は変形され展開されていくあたりの作曲技法はなかなかで、
聴きごたえがあり、再現部からコーダにかけての部分は、
打楽器と金管楽器を中心に盛り上がり、最後力強く終わる。

第二楽章アンダンテ・クワジ・アレグレット・エ・グラツィオーソは、
のどかなかんじの田園的な主題が奏され、それが繰り返されていく。
木管楽器中心に旋律を奏でていくところもおだやかでいいが、
そのあと弦楽器中心に激しい感じとなる部分もあり、その対比もいい。
木管楽器中心に活躍したあと、いったん弦楽器のみとなり、
木管楽器も絡んで、最後おだやかな感じで終わる。
第三楽章スケルツォ;アレグレット-トリオは、
冒頭の部分は暗く悲劇的な感じの舞踏風の旋律が、
打楽器と金管楽器も加わり、荒々しく奏されていく。
トリオの部分は対照的に明るい感じで、金管楽器も加わり華やかである。
再び冒頭の部分が繰り返され、悲劇的な感じで終わる。
第四楽章ロンド:アレグロ・モルトは、弦楽器の奏でる叙情的な旋律で始まる。
その歌うような旋律は木管楽器も加わり明るい感じになるが、
転調を繰り返しながら、さまざまな楽器に受け継がれていく。
このあたりの部分はやはりシューベルトの交響曲風で、
歌うような旋律は魅力的であり、金管楽器が加わり華やかさを加え、
最後はトランペットが鳴り響く中、堂々とした感じで終わる。
コメント
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