Mars&Jupiter

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デイヴィス指揮のベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を聴き、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2014-01-01 12:22:52 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125。
聴いたCDはシャロン・スウィートのソプラノ、
ヤドヴィガ・ラッペのメゾ・ソプラノ、ポール・フライのテノール、
フランツ・グルントヘーバーのバリトン、ドレスデン国立歌劇場合唱団
サー・コリン・デイヴィス指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによる演奏である。
デイヴィスは1985年バイエルン放送交響楽団と、
交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を録音しているが、
今回のは1993年に録音された2回目の交響曲全集の中のものである。
第一楽章は、弦楽器によるゆったりと深遠な感じで始まる。
提示部では力強く主題が弦楽器や金管楽器などにより奏でられ、
提示部は繰り返され、各楽器の音が浮き出されていく。
展開部に入り主題は変形されていくが、木管楽器の響きが印象的である。
また、弦楽器の掛け合いもリズミックでよく、
金管楽器と打楽器が絡んでいくところも音のバランスがとれていていい。
ドラマティックな盛り上げ方も、ただ感情に流されないところがいい。
録音の良さによって各楽器が旋律を引き継いでいくのがよくわかっていい。
コーダの盛り上げ方と最後の力強い終わり方もなかなかである。
第二楽章は弦楽器が刻むリズムとそれに金管楽器が絡むところが、
聴きどころの楽章であり、金管楽器とのバランスはとれている。
やはり録音が良いので、各楽器の動きがよくわかり楽しめる。
流れるような旋律と荒々しいリズムが現れる両部分をうまく表現している。

第三楽章の出だしの木管楽器の響きが平和な感じでよく、
それに続く弦楽器の奏でる旋律など味わい深いものである。
第二楽章の荒々しさと第四楽章のドラマティックな部分とは対照的に、
このゆったりとした平和な感じの楽章があることで、
全体的にまとまりが保てているのではないだろうか。
木管楽器の温かく甘美な音色と弦楽器の柔らかな音色がいい。
金管楽器のファンファーレ風で終楽章を感じさせる部分が、
繰り返されるあとにみられる弦楽器と木管楽器の絡み合いもいい。
第四楽章の冒頭の部分は、ドラマティックな演奏であるが、
品位を保たせているところがよく、各楽章の回想部分と、
それに続く「歓喜の歌」の旋律の部分も淡々と進めてはいるがいい。
ファゴットのソロが絡み、他の楽器が絡んでいくところも美しい。
金管楽器が高らかに旋律を奏でていくところも堂々としていい。
バス独唱が入り、ゆったりと歌いあげ、合唱が入る。
バス独唱と合唱により「歓喜の歌」が歌い上げられ、
四人の独唱者による四重唱と合唱が歌われていき盛り上がりをみせる。
そのあとはトルコ行進曲となり、テノール独唱が入っていく。
合唱も加わり盛り上がりをみせたあと管弦楽のみの演奏となる。
このあたりのフーガ風の展開の部分の演奏も軽快でいい。
そして合唱が「歓喜の歌」が高らかに歌われ、
合唱と金管楽器中心に進行していき、高揚感を生み出していく。
そして独唱者による四重唱と合唱となり、四重唱のみによる部分を経て、
コーダに入り、管弦楽に導かれて合唱が歌い盛り上がりをみせ、
合唱が力強く歌い上げたあと、管弦楽のみになり最後盛り上って終わる。
コメント
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