Mars&Jupiter

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リヒャルト・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」作品40を聴きながら、横浜から星川まで歩く

2014-01-14 06:36:07 | リヒャルト・シュトラウスの作品
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのはリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲で、
1898年に作曲された交響詩「英雄の生涯」作品40である。
聴いたCDはペーター・ミリンクのヴァイオリン、
ルドルフ・ケンペ指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによる演奏。
1974年3月15日にドレスデンで行われたライブ録音のようである。
最初の「英雄」のところで、まず勇ましい主題が繰り返される。
とてもロマンティックであるとともに力強い。
次の「英雄の敵」はスケルツォにあたり、
木管楽器が周囲の人々の批判・非難をあらわし、
それに落胆する英雄の姿が描かれていく。
批判・非難の声は止むことないが英雄はそれに負けずと立ち上がる。
次の「英雄の妻」は緩徐楽章にあたり、
独奏ヴァイオリンが活躍し、優雅で明るい主題は妻を表している。
それは落胆する英雄をいたわり、元気づけようとする感じでもある。
ペーター・ミリンクの独奏ヴァイオリンが素晴らしい。
やがて、不安は解消され勝利は確信へと変わっていき、
それを表す主題が奏でられていく。

「英雄の戦場」は、舞台裏の金管楽器が鳴る音で始まり、
各主題が展開されていく場面になり、英雄の闘争する姿が描かれる。
妻に慰めながらも戦う英雄は、やがて勝利する。
最初の主題が堂々と現れて盛り上る。
そして、シュトラウスが世に出した作品の数々の断片が顔を出す。
この「英雄の業績」のところで、感じるのは英雄が、
リヒャルト・シュトラウス自身であろうという感覚である。
そして「英雄の引退と完成」の部分に入る。
牧歌的な音と、おだやかで優しさにあふれた旋律が奏でられる。
英雄は過去を振り返り、妻は彼を支えるように勇気づけさせ、
独奏ヴァイオリンとホルンのやりとりが続いていく。
金管楽器が鳴り響き、最後は壮大な音楽となって、最後おだやかに終わる。
ライブ録音ならではの良さを楽しめる一枚である。
コメント
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