Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アントン・ウェーベルンの「夏風の中で」を聴きながら二俣川から三ツ境まで歩く

2010-07-25 06:06:09 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は二俣川から三ツ境まで往復で歩きました。
途中聴いたのは、1883年生まれのウェーベルンの作品。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
「夏風の中で」は、1904年に作曲された作品で、
作品番号のない、彼の管弦楽による初期の作品である。
聴いたCDは、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、
クリーヴランド管弦楽団によるものである。
弦楽器によりゆったり始まる幻想的な音楽は、
夏の風のゆらぎを感じさせるような描写音楽である。
木管楽器などが加わり、奏でられる旋律は後期ロマン派的であり、
リヒャルト・シュトラウスを想起させるものである。
民謡風の旋律をもとに音楽は展開されていき、盛り上がりをみせ、
再び冒頭の幻想的な弦楽器による音楽が現れ、管楽器と絡み合う。
それが静まったかと思うと、再び情熱的な音楽となり盛り上がり、
クライマックスを築き、いったん弦楽器合奏のみの演奏となる。
やがてヴァイオリン・ソロと管楽器が加わり、曲は進行していくが、
最後は弦楽器合奏中心に夢心地のような音楽のまま静かに終わる。
ウェーベルンの音楽の原点ともいえるこんな音楽があったんだなあと
久しぶりに聴いてなるほどと思うのであった。
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ロベルト・シューマンの交響曲第2番ハ長調作品61を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2010-07-24 16:36:12 | ローベルト・シューマンの作品
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1810年生まれのシューマンの作品。
交響曲第2番ハ長調作品61は、1845年から1846年にかけて作曲された。
聴いたCDは、ジョージ・セル指揮、
クリーヴランド管弦楽団によるものである。
第一楽章ソステヌート・アッサイの序奏の冒頭で、
金管楽器が奏する動機はハイドンの交響曲104番「ロンドン」の
序奏部の動機に似た響きであり、他の楽章でも登場する。
弦楽器は対照的にゆったりとした旋律を奏でていく。
その序奏部に続き、アレグロ・ノン・トロッポの主部に入る。
躍動的な主題と優雅な感じの主題をもとに、
弦楽器中心に音楽は展開されていき、管楽器がそれにパンチを加える。
セルの時代の素晴らしい弦楽器のアンサンブルを聴くことができる。
序奏部の動機も見せつつ、最後は堂々とした感じで終わる。

第ニ楽章スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェは、
流れるように軽快な旋律が奏でられていく。
第一トリオは、軽快で流れるようで、
第二トリオのゆっとりとした感じとは対照的である。
再び最初のスケルツォの主題が現れ、
生き生きとした躍動したリズムが弦楽器中心に展開され、
最後の方で、第一楽章の序奏の動機が現れ、軽快に終わる。
第三楽章アダージョ・エスプレッシーヴォは、ロンド形式で、
ゆったりとした中に悲しい感じの感傷的な音楽で始まる。
木管楽器が醸し出す悲愴感を弦楽器がやさしくいたわる感じである。
最後は弦楽器のみで静かに消えるように終わる。
第四楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、ソナタ形式である。
短い序奏のあとに躍動的で勇ましい主題が現れる。
一方で第三楽章の叙情的な旋律も現れ、これが第二主題となる。
対位法風な部分はバッハを感じさせもする。
第一楽章の序奏の動機や主題も現れ、盛りあがりをみせていく。
最後は金管楽器とティンパニが響き、堂々とした感じで終わる。
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトのホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447を聴きながら星川まで

2010-07-23 06:13:13 | モーツアルトの作品
昨日は横浜駅から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1756年生まれのモーツアルトの作品。
ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447は、1783年に作曲された。
当時のホルン奏者ロイトゲープのために作曲されたこの作品は、
ホルンという楽器の魅力を伝える有名な作品の一つである。
聴いたCDは、アラン・シヴィルのホルン、ルドルフ・ケンペ指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるものである。

第一楽章アレグロは、協奏風ソナタ形式で書かれている。
最初弦楽器によって最近よくテレビのBGMで使われる旋律が奏され、
それに続き、ホルンがその旋律を奏でて協奏が始まっていく。
中間部はホルンを中心に展開されていき、
ホルンの豊かな音色を聴くことができる。
弦楽器が冒頭の主題を再現し、ホルンもそれに続き、
最後はテンポを落としたところでホルンのカデンツァとなる。
ここでホルン奏者の演奏技術が発揮され、最後は優雅に終わる。

第ニ楽章ロマンツェ:ラルゲットは、3部形式で書かれている。
弦楽器の伴奏に乗って、ホルンがゆったりとした旋律をたっぷり歌う。
弦楽器がその旋律を繰り返し、ホルンがもう一つの旋律を奏でる。
中間部はやや趣の変わった感傷的な短い旋律が奏でられ、
再び最初の旋律が奏でられ、牧歌的な雰囲気の中で終わる。
第三楽章アレグロは、有名な軽快な旋律がホルンによって奏され、
弦楽器もその旋律を引き継ぎ、ホルンと弦楽器で交互に旋律を奏でる。
シヴィルのホルンの音も豊かな響きと演奏テクニックを聴かせてくれる。
最後はホルンの堂々とした音とともに華やかに終わる。
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フランツ・シューベルトの交響曲第3番ニ長調D.200を聴きながら、三枚町から鶴ヶ峰まで歩く

2010-07-22 05:41:26 | フランツ・シューベルトの作品
昨日は三枚町から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1797年生まれのシューベルトの作品。
交響曲第3番ニ長調D.200は、1815年に作曲された。
第一楽章の完成は7月12日の日付があるのだが、
その後フィナーレまでが7月19日までの間に完成されたので、
その作曲の速度については、驚異的といってもいいだろう。
聴いたCDは、サー・トマス・ビチャム指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるもの。

第一楽章アダージョ・マエストーソ-アレグロ・コン・ブリオは、
冒頭の強奏に続き、かわいらしい曲想が示されるが、
一方でこの序奏部はベートーヴェンの交響曲第4番の、
第一楽章を思わせるような部分も感じさせる。
主部に入り、明るく愛らしい第一主題が奏されシューベルトらしい。
第二主題のおどけたような旋律がオーボエなどによって示される。
そして短い展開部に入り、主題が変形されていく。
再現部では第一主題と第二主題も奏されるが、
ここでも主題がそのままでなく変形され、最後堂々とした感じで終わる。

第ニ楽章アレグレットは、3部形式で書かれている。
穏やかで優しい感じの軽快な旋律が弦楽器中心に奏でられる。
中間部のクラリネットにより奏される牧歌風の旋律は美しい。
これはフルートにも引き継がれて、しばらくして中間部は終わる。
再び冒頭の旋律が繰り返され、木管楽器もからみ最後は静かに終わる。
第三楽章メヌエット:ヴィヴァーチェは、スケルツォに近い。
最初やや荒々しい感じの堂々とした旋律が奏される。
トリオはオーボエとファゴットによるのどかな感じの旋律である。
その後再び冒頭の旋律が奏され、最後は堂々とした感じで終わる。
第四楽章プレスト・ヴィヴァーチェは、タランテラ風の旋律が
弦楽器により軽快に奏され、旋律は変形され展開していく。
その展開の手法はいかにもシューベルトらしい。
彼の漲る若々しいパワーを感じ取ることのできる楽章である。
最後は堂々とした感じで全曲を閉じる。
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リヒャルト・ワーグナーの歌劇「恋愛禁制」第2幕を聴く

2010-07-21 10:57:03 | リヒャルト・ワーグナーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回はワグナーの歌劇「恋愛禁制」の第2幕を聴いた。
聴いたCDは、ロベルト・ヘーガー指揮、他独唱者と
オーストリア放送交響楽団および合唱団の演奏によるもの。
第二幕は、イザベラと牢屋にいる兄クラウディオの二重唱で始まる。
オーケストラが最初暗い感じの音楽を奏で、
フルートなどが入り、明るい間奏曲風の音楽となり、
クラウディオ役のテノール(アントン・デルモータ)が歌い始め、
イザベラ役のソプラノ(ヒルデ・ツァデク)がそれに続く。
この二重唱はドラマティックであり、ワグナーらしい音楽だ。
次の情景とレシタティーヴォではイザベラの歌が続くが、
このあたりもその後ワグナーの音楽を思わせる。
そして次の情景とアリアではフリードリッヒ役の
バス(ハインツ・イムダール)の素晴らしい独唱が聴ける。
フィナーレは華やかなカーニバルの情景が描写される。
恋愛を禁止したはずのフリードリヒ自身の違反が分かる。
序曲で登場した主題が繰り返され、登場人物たちと合唱団が歌い、
クライマックスが築かれ、最後管弦楽により華々しく終わる。
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