19日の夜には正月用に買った七田という佐賀の純米酒を飲みながら、
たらちり鍋を食べ、長ネギのうまさに感動しながら美酒に酔う。
どちらかというと天山酒造の七田の純米酒は少し酸を感じさせるものの
そのバランスの良さで、品のいい感じの酒のような気がする。
昨日は、十日市場駅から中山駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1910年生まれのウィリアム・シューマンの作品。
交響曲第3番は1941年に作曲され、同年初演された作品で、
以前ブログで紹介したことのある作品だが、今回は少し詳しく触れたい。
聴いたCDは、1985年に録音されたレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏によるもので、新盤の方である。
交響曲は二部に分かれており、それぞれはさらに二つの部分で構成されている。
第一部はパッサカリアとフーガの二つから構成されている。
ヴィオラにより示されるパッサカリアの主題は、
弦楽器全体でカノン風に繰り返されていき、古典的な手法を使う。
そこにハリスらしく力強くホルンの吹奏が入り、他の金管楽器も加わる。
金管楽器がファンファーレのように吹き、打楽器が荒々しくリズムを刻み、
音楽全体に厚みと立体感が生まれるが、その盛り上がりが終わると、
しばらく弦楽器中心に旋律が扱われていき、金管楽器ものちに加わり、
その弦楽器に対抗した旋律を奏でて、次のフーガへと移行する。
フーガの冒頭の部分では弦楽器群とホルンにより示された主題が、
他の楽器も加わり反復されていき、対位法的な扱いをしていく。
木管楽器の扱いにうまいなあを思わせるところもある。
また、途中に荒々しくティンパニが叩き、行進曲風になるところは、
ショスタコーヴィチの交響曲第8番を思わせるようなところもあり面白い。
フーガ風の展開をしながら、金管楽器による華やかな吹奏と、
荒々しく叩くティンパニの音で最後は爽快に終わる。
第二部はコラールとトッカータの二つから構成されている。
冒頭弦楽器群がそっとおだやかな旋律を奏でながら始まる。
やがてトランペットが加わり、孤独感を思わせるようでもあるが、
それをフルートが慰めるかのようにおだやかに入り、やさしく吹く。
再び弦楽器群全体で奏でる旋律は宗教的なコラールを感じさせる。
ピチカートも入ったあと、弦楽器中心に主題が展開されていく。
やがて、オーボエなど管楽器が加わるが、静寂さはしばらく保たれる。
木管楽器のソロが続いたあと、トッカータの部分に入り、
小太鼓が刻むリズムに導かれ、木管楽器が主題を奏でていく。
その主題は木管楽器によりフーガ風に展開されながら、
打楽器群が活躍し、リズミカルな部分を強調するが、
それがおさまり、低弦を中心に高度なアンサンブルが展開され、
それに高い弦が呼応し、徐々に弦楽器中心に運動のような音型が繰り返され、
トランペットがそれに加わり、小太鼓も加わり荒々しさを加え、
アメリカ的な力強さを金管楽器が示しながら、盛り上がって終わる。