Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドガー・ヴァレーズのハイパープリズムを聴く

2011-02-23 04:30:08 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、一日忙しくウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1883年生まれのヴァレーズの作品。
ハイパープリズムは1922年から1923年にかけて作曲された。
聴いたCDは、ケント・ナガノ指揮、
フランス国立管弦楽団の演奏によるものである。
打楽器の一撃で始まり、金管楽器がうなるような音をたて、
強烈なリズムを打楽器が叩き、それぞれの楽器の音がぶつかり合う。
弦楽器群がない楽器構成が特徴的な4分ほどの作品である。
その荒々しい音楽は時にアメリカの荒野を感じさせもする。
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チャールズ・ウェイクフィールド・キャドマンの峡谷の伝説作品68を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-02-22 05:05:25 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1881年生まれのキャドマンの作品。
「峡谷の伝説」作品68は1920年に作曲された。
リサイタルのアンコール・ピースとして1920年代使われたようだ。
聴いたCDは、ポール・ポズナックのピアノ、
ペーター・ザゾフスキーのヴァイオリン演奏によるものである。
ピアノが奏する旋律は印象派ぽく、ロマンティックで美しい。
そのあとヴァイオリンが加わって旋律を奏でていくが、
それは異国的な部分と、感傷的な部分を感じさせてせつない。
最後はヴァイオリンの高く伸ばす音で静かに終わる。
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ウィリアム・シューマンの交響曲第3番を聴きながら、十日市場から中山まで歩く

2011-02-21 06:57:37 | 古典~現代音楽北アメリカ編
19日の夜には正月用に買った七田という佐賀の純米酒を飲みながら、
たらちり鍋を食べ、長ネギのうまさに感動しながら美酒に酔う。
どちらかというと天山酒造の七田の純米酒は少し酸を感じさせるものの
そのバランスの良さで、品のいい感じの酒のような気がする。
昨日は、十日市場駅から中山駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1910年生まれのウィリアム・シューマンの作品。
交響曲第3番は1941年に作曲され、同年初演された作品で、
以前ブログで紹介したことのある作品だが、今回は少し詳しく触れたい。
聴いたCDは、1985年に録音されたレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏によるもので、新盤の方である。
交響曲は二部に分かれており、それぞれはさらに二つの部分で構成されている。

第一部はパッサカリアとフーガの二つから構成されている。
ヴィオラにより示されるパッサカリアの主題は、
弦楽器全体でカノン風に繰り返されていき、古典的な手法を使う。
そこにハリスらしく力強くホルンの吹奏が入り、他の金管楽器も加わる。
金管楽器がファンファーレのように吹き、打楽器が荒々しくリズムを刻み、
音楽全体に厚みと立体感が生まれるが、その盛り上がりが終わると、
しばらく弦楽器中心に旋律が扱われていき、金管楽器ものちに加わり、
その弦楽器に対抗した旋律を奏でて、次のフーガへと移行する。
フーガの冒頭の部分では弦楽器群とホルンにより示された主題が、
他の楽器も加わり反復されていき、対位法的な扱いをしていく。
木管楽器の扱いにうまいなあを思わせるところもある。
また、途中に荒々しくティンパニが叩き、行進曲風になるところは、
ショスタコーヴィチの交響曲第8番を思わせるようなところもあり面白い。
フーガ風の展開をしながら、金管楽器による華やかな吹奏と、
荒々しく叩くティンパニの音で最後は爽快に終わる。

第二部はコラールとトッカータの二つから構成されている。
冒頭弦楽器群がそっとおだやかな旋律を奏でながら始まる。
やがてトランペットが加わり、孤独感を思わせるようでもあるが、
それをフルートが慰めるかのようにおだやかに入り、やさしく吹く。
再び弦楽器群全体で奏でる旋律は宗教的なコラールを感じさせる。
ピチカートも入ったあと、弦楽器中心に主題が展開されていく。
やがて、オーボエなど管楽器が加わるが、静寂さはしばらく保たれる。
木管楽器のソロが続いたあと、トッカータの部分に入り、
小太鼓が刻むリズムに導かれ、木管楽器が主題を奏でていく。
その主題は木管楽器によりフーガ風に展開されながら、
打楽器群が活躍し、リズミカルな部分を強調するが、
それがおさまり、低弦を中心に高度なアンサンブルが展開され、
それに高い弦が呼応し、徐々に弦楽器中心に運動のような音型が繰り返され、
トランペットがそれに加わり、小太鼓も加わり荒々しさを加え、
アメリカ的な力強さを金管楽器が示しながら、盛り上がって終わる。
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マーク・ブリッツスタインの空輸交響曲を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2011-02-20 07:48:06 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1905年生まれのブリッツスタインの作品。
フィラデルフィアで生まれた彼は、幼い頃から音楽的な才能を発揮し、
ピアニストとしてデビューを果たし、カーティス音楽学校で作曲を学んだあと、
ヨーロッパに留学し、シェーンベルクやナディア・ブーランジェに師事した。
第二次世界大戦で空軍で勤務し、その後空軍製作映画の音楽を作曲していた彼は、
その時の経験を生かし、空輸交響曲を1946年に作曲したようである。
語りとテノール、バリトン、男声合唱とオーケストラのための作品である。
聴いたCDは、オーソン・ウェルズの語り、アンドレア・ヴェイルスのテノール、
デイヴィッド・ワトソンのバリトン、コーラル・アーツ・ソサエティ、
レナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニックの演奏による。
第一部は四つの部分に分かれており、最初は「飛行理論」となっている。
冒頭はホルンの吹奏に続き、語りが続き、管弦楽はのどかな自然を感じさせ、
合唱が「Airborne(空輸)」と歌い、合唱・管弦楽と絡みながら進んでいく。
盛り上がったあと二つ目の「歴史と神話のバラード」に入り、
テノール独唱と管弦楽による軽快な歌が続き、合唱も加わっていく。
まるでこのあたりはミュージカルのように華やかな感じである。
最後にかけて盛り上がりをみせたあと、静かになって語りが入る。
そしてフルートにより三つ目の「キティホーク」に入る。
木管楽器が最初活躍し、管弦楽全体となり、やがて金管楽器が活躍する。
力強い音楽が奏され、風が吹くような音が再現されて、語りが入る。
四つ目の「空輸」に入り、荒々しい音楽とともに合唱が入り、
第一部のクライマックスを築いて華々しく終わる。

第二部も四つの部分に分かれており、最初は「敵」という部分である。
荒々しい音楽のあと語りが入り、管弦楽が再び入り、合唱も加わる。
そのあと木管楽器中心に軽快な音楽が展開され、打楽器も軽快にリズムを刻む。
合唱と管弦楽のあと、語りの部分が入り、再び木管楽器が活躍する部分を繰り返す。
二つ目の「脅威と接近」に入り、あわただしい感じの緊張感ある音楽となる。
管弦楽のみによりストラヴィンスキーを感じさせるような荒々しい音楽が続き、
そのあとは弦楽器中心に叙情的な旋律が奏されて、やがて金管楽器も加わって終わる。
三つ目の「都市のバラード」は、木管楽器により悲しげな旋律が奏でられ、
語りのあと、合唱が入り感傷的な歌が歌われ、木管楽器も絡んでいく。
そのあとバリトン独唱が入り、さらにテノール独唱が入り、やがて二重唱となる。
そして管弦楽により盛り上がったあとで語りが入り、合唱が再び加わって、
管弦楽も加わり情熱的な音楽となり盛り上がりをみせて、
静まったあとは二つに分かれた合唱の掛け合いが続いて、語りが入って終わる。
最後の「朝の詩」は語りのみとなっており、そのまま第三部に続く。

第三部も四つの部分に分かれており、最初は「“急げ”のバラード」である。
管弦楽は軽快な音楽を奏で、語りが時々入り、独唱者のあとに合唱が入る。
合唱は「Hurry up」という言葉を繰り返していき、軽快に音楽は進行する。
そのあとは劇のように言葉のやりとりがしばらく続き、再び合唱となる。
独唱者たちの重唱が続き、再び「Hurry up」を歌う合唱となって終わる。
二つ目の夜の音楽「爆撃手のバラード」は、クラリネットが旋律を奏で、
ヴァイオリン独奏も入り、弦楽器中心に静かな夜の情景が描写されていく。
そしてバリトン独唱がおだやかにピアノにあわせ、
ロマンティックな歌を歌っていき、木管楽器も加わる。
その歌が終わると独唱者が歌い、語りも入り次の部分に入る。
三つ目のレシタティーヴォ「集合の合唱」は、リズミカルな合唱である。
ミュージカルのように華やかで、明快な音楽で、堂々と終わる。
最後の「オープンスカイ(空の自由)」は、冒頭合唱が「Gloly」と繰り返す。
そして語りが入ったあと、弦楽による室内楽的な音楽が奏されていく。
やがて徐々に木管楽器なども加わり、厚みを増すようになっていき、
再び語りが入り、「誰の勝利?」「誰の栄光?」と語っていく。
そして合唱が入り、いったん管弦楽が激しい音楽を再現させたあと、
合唱が再び入り管弦楽とともに盛り上げ、クライマックスを築いていく。
リズミカルに打楽器が叩き、管弦楽も荒々しい音楽を展開し、
合唱は「Airborne(空輸)」と歌い、独唱者も入り、語りも入り、
合唱と語りと管弦楽で最後は盛り上がって終わる。
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デイヴィッド・ダイアモンドの交響曲第4番を聴く

2011-02-19 11:13:30 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、ウォーキングを休みました。
日本編は前回で終わりにし、今回からは、北アメリカ編に入る。
今回とりあげるのは、1915年生まれのダイアモンドの作品。
以前とりあげたことがある交響曲第4番を少し詳しく触れたい。
交響曲第4番は、クーゼツキー財団からの委嘱を受け、1945年に作曲された。
聴いたCDは、レナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏による。
第一楽章アレグレットの冒頭に弦楽器により示される主題は、
感傷的な旋律で、これに他の木管楽器なども絡んでいく。
そのあと弦楽器のリズムに乗り木管楽器により別の主題が現れる。
その後最初の主題を中心に展開され、打楽器と金管楽器が加わり、
ダイナミックな盛り上がりをみせて、フルートにより最初の主題が示され、
弦楽器がそれを繰り返し、ティンパニの鈍い一音で終わる。
第二楽章アダージョ-アンダンテは、ゆったりとした中、
最初金管楽器が旋律を奏で、ピアノも加わるがやがて、
弦楽器中心に叙情的な旋律が奏でられて、中間部では木管楽器が活躍し、
そのあと弦楽器と金管楽器中心に盛り上がりをみせていく。
そのあと再びクラリネットなどが活躍し、トランペットも加わり、
再び弦楽器中心の演奏となり、静かに消え入るようにして終わる。
第三楽章アレグロは、金管楽器中心に軽快な旋律が奏でられ、
そのあと弦楽器が旋律を奏で、木管楽器やピアノも絡んでいく。
金管楽器と打楽器も加わり、時々荒々しさも加えながら、曲は進行する。
弦楽器は叙情的な旋律を奏で、それに金管楽器が華やかさを加えながら、
軽快に音楽は進行していき、打楽器も強烈にリズムを刻みながら、突然終わる。
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