昨日は十日市場から中山駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1918年生まれのロックバーグの作品。
彼はニュージャーシー州に生まれ、マネス音楽大学で学び、
カーティス音楽院ではロザリオ・スカレロなどに師事した。
第二次世界大戦の時は、兵役に服したようだ。
のち、1968年からペンシルバニア大学の音楽学部の教授として教え、
1983年まで教壇に立って、教育活動を続けたようである。
交響曲第2番は1955年から1956年にかけて作曲された。
バルジの戦いで大怪我をした彼が、
戦争に対する感情を示した単一楽章制による交響曲のようだ。
聴いたCDは、クリストファー・リンドン=ギー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏によるものである。
最初の部分のデクラマンド(物語るように)は、
戦闘を思わせるように、激しく荒々しい感じで始まる。
十二音技法も駆使しながら、暗く現実的な世界が描かれる。
打楽器が叩くリズムは戦争を感じさせ、弦楽器は深刻さを思わせる。
最後の方は追い詰められるような緊張感を強め、高まりをみせ、
静まってから独奏ヴァイオリンに続き、木管楽器が奏して次の部分に続く。
次のアレグロ・スケルツァンドの部分は、激しく始まり、
弦楽器、金管楽器の間で旋律のやりとりが続き、悲痛な感じを与える。
響くバスーンの音が特徴的で、再びこの部分の冒頭が繰り返される。
戦闘の場面を思わせるように緊張感のある音楽は、
木管楽器と弦楽器により中断され、神秘的な音楽となり、
再び荒々しくなり盛り上がったあと、次のアダージョの部分に続く。
このアダージョの部分は戦闘の終わったあとの束の間という感じだ。
弦楽器の伴奏の上にオーボエが悲しげな旋律を奏で、フルートも加わる。
穏やかそうな音楽は、どうにもならない虚無感を思わせる。
弦楽器と木管楽器中心に曲は進行し、シェーンベルクなどを思わせる。
静けさは小太鼓や金管楽器などにより時々打ち破られ、
冒頭の穏やかな音楽はその合間をぬって繰り返されていく。
それは、先ほどまで繰り返された戦闘の記憶と束の間の今の平和を描き、
木管楽器と独奏ヴァイオリンの夢のような世界は再び崩される。
続くクワジ・テンポ・プリモの部分は、再び激しい音楽となる。
弦楽器と金管楽器が重々しい音型を奏する中、
トランペットが速い音型を繰り返し、打楽器もそれに加わる。
中間からは悲痛な感じの旋律が弦楽器中心に奏され、
いったん速い音楽になって盛り上がりをみせたあと、
弦楽器と木管楽器によりアダージョの部分が回想され、最後のコーダに続く。
短いコーダの部分はゆったりとした感じで始まり、
弦楽器中心に祈りのような音楽が奏され、フルートなど木管楽器が加わる。
そして最後は弦楽器のみとなり、消えていくようにして終わる。
途中聴いたのは、1918年生まれのロックバーグの作品。
彼はニュージャーシー州に生まれ、マネス音楽大学で学び、
カーティス音楽院ではロザリオ・スカレロなどに師事した。
第二次世界大戦の時は、兵役に服したようだ。
のち、1968年からペンシルバニア大学の音楽学部の教授として教え、
1983年まで教壇に立って、教育活動を続けたようである。
交響曲第2番は1955年から1956年にかけて作曲された。
バルジの戦いで大怪我をした彼が、
戦争に対する感情を示した単一楽章制による交響曲のようだ。
聴いたCDは、クリストファー・リンドン=ギー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏によるものである。
最初の部分のデクラマンド(物語るように)は、
戦闘を思わせるように、激しく荒々しい感じで始まる。
十二音技法も駆使しながら、暗く現実的な世界が描かれる。
打楽器が叩くリズムは戦争を感じさせ、弦楽器は深刻さを思わせる。
最後の方は追い詰められるような緊張感を強め、高まりをみせ、
静まってから独奏ヴァイオリンに続き、木管楽器が奏して次の部分に続く。
次のアレグロ・スケルツァンドの部分は、激しく始まり、
弦楽器、金管楽器の間で旋律のやりとりが続き、悲痛な感じを与える。
響くバスーンの音が特徴的で、再びこの部分の冒頭が繰り返される。
戦闘の場面を思わせるように緊張感のある音楽は、
木管楽器と弦楽器により中断され、神秘的な音楽となり、
再び荒々しくなり盛り上がったあと、次のアダージョの部分に続く。
このアダージョの部分は戦闘の終わったあとの束の間という感じだ。
弦楽器の伴奏の上にオーボエが悲しげな旋律を奏で、フルートも加わる。
穏やかそうな音楽は、どうにもならない虚無感を思わせる。
弦楽器と木管楽器中心に曲は進行し、シェーンベルクなどを思わせる。
静けさは小太鼓や金管楽器などにより時々打ち破られ、
冒頭の穏やかな音楽はその合間をぬって繰り返されていく。
それは、先ほどまで繰り返された戦闘の記憶と束の間の今の平和を描き、
木管楽器と独奏ヴァイオリンの夢のような世界は再び崩される。
続くクワジ・テンポ・プリモの部分は、再び激しい音楽となる。
弦楽器と金管楽器が重々しい音型を奏する中、
トランペットが速い音型を繰り返し、打楽器もそれに加わる。
中間からは悲痛な感じの旋律が弦楽器中心に奏され、
いったん速い音楽になって盛り上がりをみせたあと、
弦楽器と木管楽器によりアダージョの部分が回想され、最後のコーダに続く。
短いコーダの部分はゆったりとした感じで始まり、
弦楽器中心に祈りのような音楽が奏され、フルートなど木管楽器が加わる。
そして最後は弦楽器のみとなり、消えていくようにして終わる。