Mars&Jupiter

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小山清茂の管弦楽のための木挽歌を聴く

2011-02-04 04:40:59 | 古典~現代音楽日本編
昨日も忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1914年生まれの小山清茂の作品。
長野で生まれ育った彼は、音楽は最初独学で学び、
その後作曲を安部幸明に師事した。
管弦楽のための木挽歌は、1957年に作曲された。
劇作家三好十郎がよく口ずさんでいた九州の木挽歌の旋律をもとに、
変奏曲風に作曲したもので,1957年に初演された作品である。
聴いたCDは、吉川展生のチェロ、、
沼尻竜典指揮、東京都交響楽団の演奏による。
弦楽器が木を挽く音を前衛的に描写し、
独奏チェロが主題となる民謡の旋律を奏でていく。
第一変奏は太鼓の音と木管楽器そして金管楽器によって奏される。
祭りを思わせるようなお囃子風の音楽が日本らしくていい。
第二変奏は鉄琴、チェレスタ、ハープのきらきらとした音の上に、
フルートなど木管楽器が旋律を奏でながら進行する。
金管楽器がリズミカルな3つの音型を奏でていく。
第三変奏は金管楽器が活躍する華やかなフィナーレである。
ティンパニなど打楽器も軽快にリズムを叩いて活躍し、
主題を金管楽器が高らかに歌って盛り上がり、クライマックスを築く。
それがいったん静まったあと、ファゴットが主題を奏で、
弦楽器だけが残って、最後静かに終わる。
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