Mars&Jupiter

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吉松隆の朱鷺によせる哀歌作品12を聴く

2011-02-03 06:07:47 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1953年生まれの吉松隆の作品。
朱鷺によせる哀歌作品12は、1980年に作曲された。
聴いたCDは、金崎美和子のピアノ、
沼尻竜典指揮、東京都交響楽団の演奏による。
もともとは、1979年11の弦楽器とピアノのために書かれたが、
その後大編成の弦楽とピアノのために書き直され、
1981年山田一雄指揮の日本フィルハーモニーによって初演された。
弦楽器をうまく使い、朱鷺の鳴き声や羽ばたく様子が描写されている。
切なく悲しい感じの曲であり、途中からピアノが入り孤独感が増していく。
当時絶滅の危機に面していた朱鷺の状況を嘆くかのような音楽で
悲痛と絶望の中、音楽はクライマックスを築く。
そのあとはピアノと弦楽器はやさしく奏し、
その復活を願うかにように、最後静かに終わる。
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