Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

コリン・マックフィーの管弦楽のためのトッカータ「タブー・タブハン(タブーアン)」を聴く

2014-05-12 06:09:05 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1900年生まれのコリン・マックフィーが、
1936年に作曲した管弦楽のためのトッカータ「タブー・タブハン」である。
彼はカナダのモントリオールに生まれ、
ボルチモアとトロントで学んだあと、パリに留学し、
イシドール・フィリップに師事し、
ニューヨークではヴァレーズに師事した。
その後1931年から、インドネシアのバリに居住し、
ガムランを研究し、その儀礼音楽を音楽化した
「タブー・タブハン(タブーアン)」を作曲して注目された。
その後はカリフォルニア大学ロサンジェルス校で教えるなどした。
今回聴いたCDはハワード・ハンソン指揮、
イーストマン=ロチェスター管弦楽団による演奏である。

第一曲オスティナートは、繰り返される音型で始まる。
まさしくバリのガムラン音楽を管弦楽化したもので、
それにピアノがジャズ風に旋律を奏でて絡んでいく感じである。
シロフォンが効果的に使われ、音型は繰り返されながらも変化し、
ミニマル・ミュージック風な部分も持ち、高揚感ある中で終わる。
第二曲ノクチューン(夜想曲)は、フルートが旋律を奏でて始まる。
その旋律は東洋風であり、シロフォンの音はバリの夜を感じさせる。
この叙情的な旋律はやがて弦楽器に引き継がれ、
再びピアノなどによりガムラン風の音楽が展開されていく。
そして打楽器も加わり、ガムランの音楽となり高揚したあと、
フルートが再び冒頭の旋律を奏でて、最後穏やかに終わる。
第三曲フィナーレは、音型を繰り返し、高揚していくことを繰り返し、
ガムランの音楽を展開していき、金管楽器も加わり壮大な感じとなる。
ガムランとジャズの音楽が融合を目指すかのようであり、
最後は全体で盛り上がったあと穏やかに終わる。
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ダグラス・ムーアの組曲「P.T.バーナムの野外劇」を聴く

2014-05-11 06:53:47 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1893年生まれのダグラス・ムーアが、
1924年に作曲した組曲「P.T.バーナムの野外劇」である。
彼はニューヨーク州ロングアイランドに生まれ、
イェール大学で学び、ダンディなどに師事した。
第一次世界大戦の時には海軍として従軍し、
除隊後はパリに留学し、ナディア・ブーランジェに師事し、
その後エルネスト・ブロッホのもとで研鑽を積み、
作曲活動に励むとともにコロンビア大学音楽学部で教えるなどした。
今回聴いたCDはハワード・ハンソン指揮、
イーストマン=ロチェスター管弦楽団による演奏である。
第一曲ベサルでの少年時代は、弦楽器が堂々とした旋律を奏でて始まる。
それに他の楽器も加わり、P.T.バーナムの人生の最初を描いていく。
民謡の旋律の断片も顔を出し、最後は力強く終わる。
第二曲ジョイス・ヘス(161歳の黒人女性)は、
独奏チェロが悲しげな旋律を奏でて始まる。
その旋律は弦楽器によりユニゾンで奏でられる。
そして、木管楽器など加わって曲調は変化していくが、
後半再びこの叙情的な旋律が繰り返されて終わる。

第三曲親指トム将軍とその夫人は、軽快でユーモラスな旋律で始まる。
チャールズ・ストラットンという生まれつき背が低い人物が、
親指トム将軍と呼ばれ、その彼が踊る姿が描写される。
第四曲ジェニイ・リンドは、ハープの音で始まり、
フルートと弦楽器が入り、叙情的な旋律が奏でられる。
ジェニイ・リンドは、スウェーデン女性歌手であったが、
その北欧の幻想的な雰囲気が最初のハープにあらわされている感じだ。
ハープと弦楽器の奏でる旋律の上で、独奏フルートがそれに絡んで活躍する。
美しく幻想的な曲で、最後は消え入るようにして終わる。
第五曲サーカスのパレードは、低弦の奏でる旋律で始まり、
徐々にテンポを上げていき、ファゴットが奏でる旋律が、
金管楽器に引き継がれていき、民謡風の旋律も断片的に現れ、
サーカス団が行進する様子が描写されていく。
金管楽器と打楽器により曲は盛り上がりをみせ、最後は力強く終わる。
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ガンサー・シュラーのパウル・クレーの主題による7つの習作を聴く

2014-05-10 17:26:18 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1925年生まれのガンサー・シュラーが、
1959年に作曲したパウル・クレーの主題による7つの習作である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはアンタル・ドラティ指揮、
ミネアポリス交響楽団による演奏である。
第一曲いにしえのハーモニーは、弦楽器の奏でるハーモニーに始まり、
それに金管楽器や木管楽器が加わり厚みを増していく。
途中金管楽器が旋律を奏でて盛り上がったあとは静かになっていく。
第二曲抽象的な三重奏は、木管楽器と金管楽器により、
室内楽的な響きの中、十二音技法的な音楽が展開される。
第三曲小さく青い悪魔は、打楽器が活躍し、
ウッドベースとともにジャズ風の音楽が展開される。
第四曲さえずる機械は、軽快な感じの曲で、
鳥のさえずりはフルートなどにより表現される。
第五曲アラブの村は、フルートにより旋律が奏でられて始まる。
その旋律はアラブ風であり、それに打楽器や木管楽器が絡み、
エキゾティックな雰囲気を醸し出し、
素朴で民謡風の旋律が奏でられ、舞踏風の音楽になっていく。
第六曲不気味な瞬間は、金管楽器や打楽器が織りなす響きが面白い。
緊迫感のある音楽が金管楽器と弦楽器により生み出されていく。
第七曲パストラーレは、弦楽器の繰り返す音型に、
木管楽器や金管楽器が絡んでいき、荒涼とした音楽が展開されていく。
最後はクラリネットと弦楽器の音が残り、静かに終わる。
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ハワード・ハンソンの交響曲第6番を聴く

2014-05-09 05:08:43 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1896年生まれのハンソンが、
1967年から68年にかけて作曲した交響曲第6番である。
この作品はニューヨーク・フィルハーモニック創立125年を記念し、
委嘱を受けて作曲された作品であり、バーンスタインと、
ニューヨーク・フィルハーモニックに献呈されたということである。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはジークフリート・ランダウ指揮、
ウェストチェスター交響楽団による演奏である。
第一楽章アンデンテは、木管楽器の優しい響きに始まり、
打楽器の力強い音と、金管楽器がそれに絡んだあと、
弦楽器を中心に3つの音型を特徴とする旋律を奏で、
木管楽器もそれを引き継がれて、最後静かに終わる。
第二楽章アレグロ・スケルツァンドは、
スネア・ドラムの音に始まり、木管楽器が絡み、
他の楽器も加わり、緊迫感のある荒々しい音楽が展開されていく。
中間の穏やかな部分を経て、再び荒々しくなり、
金管楽器が活躍して盛り上がったあと、
静まって弦楽器中心の穏やかな音楽になり、クラリネットの音で終わる。

第三楽章アダージョは、弦楽器が叙情的な旋律を奏でて始まる。
それにホルンやトランペットなどや木管楽器が絡んでいく。
金管楽器によりいったん盛り上がりをみせていったあと、
再び弦楽器のみとなり、チェロが歌うように旋律を奏でていく。
それにフルートが絡んで曲は進行し、最後は静かに終わる。
第四楽章アレグロ・アッサイは、弦楽器によるせわしない感じの旋律で始まり、
木管楽器がそれに絡んでいき、トランペットなども絡み、緊張感を加えていく。
そのあとチェロなど弦楽器が歌うように旋律を奏で、
金管楽器も加わり盛り上がりをみせたところで終わる。
第五楽章アダージョは、低弦のゆったりとした旋律で始まる。
それに木管楽器が応えるように旋律を奏で、金管楽器も加わる。
そのあとはこの旋律を繰り返し、ティンパニの音が叩かれ、
徐々に盛り上がりをみせていき、切れ目なく次の楽章に続く。
第六楽章アレグロは、第四楽章のせわしない感じの旋律が繰り返されていく。
トランペットなどの金管楽器やティンパニも加わり、
緊迫感のある音楽を展開し、最後盛り上がったところで終わる。
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フランク・W・ミーチャムのアメリカン・パトロール作品92を聴く、そして二俣川から希望ヶ丘まで歩く

2014-05-08 03:29:20 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は二俣川から希望ヶ丘まで往復して歩きました。
今回取り上げるのは、1856年生まれのフランク・W・ミーチャムが、
1885年に作曲したアメリカン・パトロール作品92である。
ニューヨークのブルックリンで生まれた彼は、作曲家としてのみならず、
ティン・パン・アレーで編曲者としても活動した。
今回聴いたCDはフレデリック・フェネル指揮、
イーストマン管楽アンサンブルによる演奏である。
原曲はピアノであるが、のちにブラスバンド用に編曲された。
小太鼓の叩くリズムに乗って次々とアメリカ民謡の旋律が現れてくる。
それらは「コロンビア・大洋の宝」、「ディキシー・ランド」、
「ヤンキー・ドゥードゥル」であったりするが、
最後はこの「ヤンキー・ドゥードゥル」の旋律が繰り返されて終わる。
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