Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

サミュエル・バーバーのヴァイオリン協奏曲作品14を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2014-05-07 03:19:32 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は二俣川から緑園都市まで往復して歩きました。
途中聴いたのは、1910年生まれのサミュエル・バーバーが、
1939年に作曲したヴァイオリン協奏曲作品14である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはマリン・オールソップ指揮、
ロイヤル・スコティッシュ国立管弦楽団による演奏で、
ヴァイオリン独奏はジェームズ・バスウェルである。
第一楽章アレグロは、淡く穏やかな感じの音楽の中、
ヴァイオリン独奏が主題を奏でて始まるが、
華やかなヴァイオリン協奏曲の始まり方ではない。
どちからというとシンフォニック的である。
木管楽器により奏でられるもう一つの短い主題は、
アメリカ的な響きを持ち、音楽は二つの主題をもとに展開される。
ヴァイオリン独奏の短いカデンツァのあと、
二つ目の主題が木管楽器に現れて、最後は穏やかな感じで終わる。

第二楽章アンダンテは、弦楽器の伴奏に導かれ、
オーボエが叙情的な旋律を奏でて始まる。
この旋律は美しく、ロマンティックである。
弦楽器とオーボエなど木管楽器が絡みながら曲は進行する。
ヴァイオリン独奏が活躍する部分が中間にあり、
協奏曲らしさが出てくるのは、このあたりからだろうか、
他の楽器と絡み合いながら、甘美な音楽が展開されていく。
最後はヴァイオリン独奏と弦楽器が残り穏やかに終わる。
第三楽章プレスト・イン・モート・ペルペトゥーオは、
無窮動と記されているようにヴァイオリンが速い旋律を奏でて始まる。
独奏者の高度な演奏技巧が求められる楽章であり、
前の2つの楽章とは対照的で面白く、最後は力強く終わる。
バーバーの協奏曲は今回初めて聴いたが、なかなかの作品である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴィクター・ハーバートのオペレッタ・ミュージカル名曲メドレーを聴く、そして横浜から星川まで歩く

2014-05-06 07:40:11 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は横浜駅から星川駅まで歩きました。
今回とりあげるのは、1859年生まれのヴィクター・ハーバートが、
作曲したオペレッタ・ミュージカルの名曲の数々を、
ハロルド・サンフォードがメドレーに編曲したものである。
彼はアイルランドのダブリンに生まれたあと、
シュトゥットガルト音楽院に進学した。
その後、チェロ奏者として活躍し、
ヨハン・シュトラウス2世の楽団員も経験した。
その後夫人と1886年渡米し、のちアメリカ人に帰化した。
メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務め、
その後指揮者や作曲家としても活動するようになった。
今回聴いたCDはロリン・マゼール指揮、
ピッツバーグ交響楽団による演奏である。
オペレッタ名曲メドレーは主要作品のメロディが現れる。
第一曲「おもちゃの行進曲」は、金管楽器が活躍する華やかな曲である。
オペレッタ「おもちゃの国のあかんぼうたち」(1903)の中の1曲である。
第二曲「アブサン・フラッペ」は、とてもロマンティックなワルツである。
ミュージカル・コメディ「事件はノールランドで起こった」(1904)からの1曲である。、

第三曲「君は君なれば」は軽快で爽やかな感じの曲である。
オペレッタ「赤い水車」(1906)からの1曲である。
第四曲「君去りし時は」は、ヴァイオリン独奏が甘い旋律を奏でていく。
ミュージカル・コメディ「ただ一人の女」(1914) からの1曲である。
第五曲「算数なんか大きらい」は可愛らしい感じの曲である。
オペレッタ「おもちゃの国のあかんぼうたち」中の1曲である。
第六曲「誰かと恋に落ちそうよ」は、ワルツ風のロマンティックな曲である。
オペレッタ「おてんばマリエッタ」(1910)の中の1曲である。
第七曲「ジプシーの恋の歌」はオペレッタ「占い師」(1898)の中の1曲で、
明るく軽快でロマンティックな旋律が鈴の音とともに奏でられる。
第八曲「イタリアの愛の歌」はオペレッタ「おてんばマリエッタ」の中の1曲で、
金管楽器が活躍する軽快で華やかな曲である。
第九曲「もう一度キスして」はワルツのリズムに乗った甘美な旋律がいい。
オペレッタ「帽子屋のマドモアゼル(1905) の中の1曲である。
第十曲「アイルランド人は、今晩大はしゃぎ」は、
オペレッタ「アイリーン」(1917) の中の1曲である。
金管楽器が軽快で明るい旋律を奏でて、最後は盛り上がって終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャールズ・アイヴズの交響曲第3番「キャンプ・ミーティング」を聴く、そして二俣川から希望ヶ丘まで歩く

2014-05-05 19:45:21 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は二俣川と希望ヶ丘の間を往復して歩きました。
今回とりあげるのは、1874年生まれのアイヴズが、
1904年に作曲した交響曲第3番「キャンプ・ミーティング」である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
アイヴズの交響曲については、以前触れたが、
曲の説明はしていなかったので今回取り上げる。
今回聴いたCDはレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックによる演奏である。
ダンベリーで開催されたキャンプの集いの印象に刺激されて作曲された。
第一楽章「なつかしい仲間の集い」は、
讃美歌をもとにした第一楽章が弦楽器に奏でられて始まる。
他の楽器にその主題はフーガ風に引き継がれていき、
コラール風な旋律の第二主題に続き、
フルートの美しい旋律が現れる第三の主題も登場する。
最後はフルートの美しい旋律とともに穏やかに終わる。
第二楽章「子どもたちの日」は、弦楽器による軽快な旋律で始まる。
中間部にはAll through the nightの民謡の旋律が使われ、
子どもたちの楽しい遊びの様子が描かれて、行進曲風にもなる。
再び冒頭の部分が現れ、それぞれの主題が絡みあって最後静かに終わる。
第三楽章「コンムニオン」は、讃美歌から採った旋律をもとに、
ポリフォニック的な構成の中で旋律の展開をしていく。
その作曲技法はユニークであり、徐々に盛り上がりをみせていく。
最後は弦楽器のみとなり、鐘の音が鳴り響く中チェロの音が残って終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グロリア・コーツのカンタータ・ダ・レクイエムを聴く

2014-05-04 17:49:23 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は結婚記念日なので夜は馬車道にある店「あおき」に行き、
「十四代」などの日本酒とおいしい料理を食べました。
真イカの刺身や生ハムとアボガドのシーザーサラダ、
そして桜スモークの炙りベーコンなど美味しかった。
今回とりあげるのは、1938年生まれのグロリア・コーツが、
1972年に作曲したカンタータ・ダ・レクイエムである。
彼女はウィスコンシンに生まれ、幼いころから歌や作曲に興味を持ち、
12歳の時に作曲コンクールに入賞するなどし、音楽の才能を示した。
ルイジアナ州立大学やコロンビア大学で作曲を学び、
ジャック・ビーソンやオットー・ルーニングなどに師事した。
その後ロンドンやミュンヘンで学び、
その後は作曲活動とともに色々な大学で講演などをしている。
今回聴いたCDはテリ・ダンのソプラノ、
トロント・タリスカー・プレーヤーズによる演奏である。

このカンタータは、ソプラノと室内オーケストラのための作品で、
第二次世界大戦の平和のための詩に基づいている。
第1曲アリア「若い未亡人」は、ティンパニの音に導かれ、
弦楽器とピアノが絡み、緊迫した雰囲気の中で、ソプラノの歌が入る。
歌詞はドイツ語で歌われていき、恐怖と悲痛さが伝わってくる。
第2曲レシタティーヴォ「BBC天気予報」は、
ピアノの音に導かれ、英語で短い事実が伝えられる。
第3曲アリア「爆撃機」は、フィリス・マッギンリー(マギンレイ)の詩による。
この曲は前曲に切れ目なく続くが、緊迫した音楽と歌である。
第4曲レシタティーヴォ「エルフリーデ・ビルンドルファー先生からの手紙」は、
ピアノの繰り返す音型の中でドイツ語で歌われ、引き続き次の曲に入る。
第5曲アリア「流れよ、雨、流れよ」は、1943年バイエルン新聞より採っている。
雨が樋を伝わって落ちていく音が描写され、ソプラノはドイツ語で歌う。
これまた、緊迫感のある音楽で、不気味さを感じさせる。
第6曲アリア「すべてのこれら死」は、英語で歌うソプラノと、
緊迫感ある伴奏の中で、戦争の悲惨さとともに平和を望む心が伝わってくる。
最後はソプラノと室内オーケストラ全体で高揚した中で終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリオット・カーターの3群のオーケストラのための交響曲を聴く

2014-05-03 16:42:04 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1908年生まれのカーターが、
1977年に作曲した3群のオーケストラのための交響曲である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはピエール・ブレーズ指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックによる演奏である。
アメリカ合衆国建国200年を記念して作曲された。
H.クレインの『橋』という詩に着想を得て作曲されたようだ。
弦楽器のよる淡い感じの音から始まる。
これに木管楽器と金管楽器や打楽器が絡んでいくのだが、
3つの部分に分かれた管弦楽が、絡み合っていくので、
音響的な部分で面白い実験的な作品である。
打楽器の音により断片的に音が切られ、
最後はピアノと金管楽器の音が残って終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする