脚線美

2009-08-31 23:39:10 | 写真

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ちょっと時期遅れですが、ガンダムの勇脚を後光を浴びて。
言わずと知れたお台場の実物大ガンダム。
当然ながら主役ロボットが選ばれて作られたわけだけれども、ジオン軍ロボなら、よりモリモリしてド迫力だったんだろうなあ・・・と思った人も多かったのではないでしょうか。ザクとかドムとか。
来ていた人はみんな、バッチリ童心にかえっていました。

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タルコフスキー・ポラロイド

2008-09-05 17:14:18 | 写真

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映画監督アンドレイ・タルコフスキーによる写真集「Instant Light」を手に入れました。

この写真集は1979年~84年の間に、彼がポラロイドカメラでロシア・イタリアで撮りためた写真を編集したもの。映画「ノスタルジア」の準備のためだったとも言われています。初版当時はすぐに売り切れ、長らく絶版になっていたそうです。再版されたこの本は、大きさも手頃で、原寸大のポラロイド写真が程よい余白をともなってレイアウトされています。いつでも傍らに置いておきたくなるような一冊。なんか、そういう本とかモノって、ありますよね。

ピントもぼやけ、輪郭もぼやけた写真の数々。焦点も定まらない日常のスナップ。ですが、不思議な光の中に浮かび上がる光景や、人や、犬や、事物を見ていると、何か不思議な感覚にとらわれてきます。何らかのイメージが、ゆっくりゆっくりと、頭のなかをめぐりはじめる、ような。

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タルコフスキーは「一日で起きた出来事を、ひとつずつ思い出して映画にしたら、それはとても神秘的なものになるでしょう」と語ったことがありました。そして、我々の日常生活は、スクリーンの上につくられるものよりもずっと神秘的だ、とも。

今、目の前にある写真に映し出された日常のシーンの数々。日常の神秘的なイメージだけを、一瞬の光で切り取って表現したのが、これらの写真なのかもしれません。

日常は、神秘に満ちている。

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リコーのカメラ

2007-09-27 20:01:15 | 写真

僕は2つのカメラを持っています。(正確には一つは妻のもの・・・)

ひとつはキャノンのEOS30Dという一眼レフ・デジカメ、もうひとつはリコーのCAPLIOというコンパクト・デジカメ(これが実は妻のモノ)。リコーCAPLIOはコンパクトでありながら非常によくできていて、広角の画角に強いのが特徴。接写にも強いので、静物や模型、建築・インテリアの写真に大活躍します。今回さらに、コンバージョンレンズを取り付けてより広い画角(22mm)を得られるようにしました。

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実際に取り付けてみると、なかなか頼もしい佇まいに。下の写真はもともとの状態ですが、それと比較するとメカっぽくなって、なんだか元服した感じ(笑)

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難点は、これまでカバンに入れて敷地調査にも建設現場にも、旅行にも(このブログのパリ~リスボンの写真はすべてこれ)一緒に連れ立っていたのが、急にかさばるようになってしまったこと。カメラケースにもはいりません。

大きなレンズをつけたまま、とりあえずムキ出しで机の上に鎮座しているCAPLIO。う~ん、どうしたものか・・・。

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ニューハウス

2007-08-21 17:52:46 | 写真

今年はじめから連載エッセイを書かせていただいている住宅雑誌「ニューハウス」。10月号が手元に届きました。「家づくりは楽し」というコーナーで、毎回自由にテーマを決めて書かせて頂きました。ベテラン設計者の黒木実さんと交互に書くということで、気の利いた文章が書けるか少々不安でしたが、なんとか、やってこれました。

少しは文章力があがったカナ・・・と思った矢先、「ニューハウス」が今号をもって休刊になるとの連絡を受けました。75年間も続いた雑誌だそうです。75年前といえば、まだル・コルビュジエらが提唱した「モダニズム建築」が勢いをつけ始めていた頃。そんな時代からあった雑誌です。

永く続くということは、本当に貴重なことだと思います。老舗雑誌の休刊、本当に残念に思います。

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コメント (2)
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ちいさな写真のなかに

2006-09-04 21:44:29 | 写真

建築に写真はつきものです。本来は実際に建物を訪れることによって、そこにある雰囲気がようやく感ぜられるものだとは思います。が、なかなかそういうわけにはいかない。そこで写真に撮って紹介することになります。

このブログでも、写真をつかっていろいろなものを伝えたいと思い、これまで撮りためてきた写真を整理していると、やはりひとつの疑問が湧いてきます。
その場の雰囲気が伝わる写真とは何か。

姿かたちを紹介しようとすれば、なるべく広い範囲が一枚の画面におさまっているほうがわかりやすい。が、僕にはこれはどうもしっくりきませんでした。できあがった写真を見ると、どうもよそよそしいのです。それは、カメラの力を利用して無理に広い範囲を撮るので、実際の距離感やスケール感から逸脱してしまうからかもしれません。
少なくとも、住宅という最も人間に身近な環境を映すのに、これでは意味がないと思うことがあります。
そこで僕は、いわゆる「標準レンズ」と呼ばれるものをつかって建築の写真を撮ることにしています。このレンズは、人間の目の距離感と近似していて、つまり、目の前にある光景の雰囲気をもっとも忠実に再現するものなのです。その代わり、建物の空間全体の姿かたちを撮るには、あまりにも画面の範囲がせまい。あくまで建築写真としては不適切なのです。
それでも、僕はそれでいいと思っています。目の前にある雰囲気をきちんと映し込むこと。そしてそれが素晴らしいものであること。たとえ全体のかたちがわからずとも、その限られた断片のなかに、場所の雰囲気の質は切々と宿ると考えているからです。

Photo

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