あけましておめでとうございます。
今年も新たにいくつかの住宅ができあがる予定ですが、いつも家づくりの根本に据えているのが、「窓辺を楽しく美しく」ということ。
でも、その設計手法にルールがあるわけではありません。ロケーションや間取りによっても変化します。建て主さんの好みも採り入れながら、家ごとに新しいデザインを模索します。
そんなふうにして、いつも新しいデザインに出会うのが、家づくりの楽しいところでもありますね。
写真の「ロッジアのある家」では、建て主が好む北欧デザインの家具や照明が調和するように、窓辺の造作デザインを考えました。
ダイニングテーブルが寄り添う居心地のよいコーナーとなるように、窓枠はすべて木材を用いるように設計しました。
造ってくださった大工さんにはご苦労をお掛けしたけれど、木製の窓辺は見た目にも優しく、寄る辺になる雰囲気が出ますね。
窓辺に沿ってカウンターを設けられていて、お気に入りの小物を飾れるようになっています。
窓からは庭の緑が見えて、
柔らかな自然光がじんわりと室内を満たし、
ゆっくりと時間が流れていきます。
世界にただひとつの、家族のためだけのちょうどよいサイズの、窓辺の居場所。
そういう場所が、ヒュッゲ=ほっこりな雰囲気になるのかなあと思います。
今年も、「ヒュッゲな場所」をひとつひとつ丁寧につくっていきたいと思います。