「自由が丘の家」のダイニングの窓。細長い窓なのだけれど、ちいさな中庭に面していています。
パノラマに景色が広がる大きな窓もいいけれど、そっと小さな窓にも、特有の風情があります。
寒暖差を繰り返しながら徐々にジューンベリーの葉っぱが紅葉していく様を、ちょうど額縁で切り取るようにして眺められます。
あらためてしげしげと眺めるというより、食事をしながら、コーヒーで一息つきながら、ぼんやりと見る風景。
日々の暮らしのなかの、そんなちょっとした眺めに季節感が表れるのは、とてもほっこりとします。
ロールスクリーンには葉っぱの影が映り込みます。夏とはちがって、どこか優し気な雰囲気。もうすぐ葉っぱも散っていくでしょう。
住宅街のなかの小さな庭にも、静かに秋は訪れてきます。