工事中の「経堂の家」の足場が外され、外観がお目見えしました。
大きな壁面に、深く穿たれたガラスブロック窓。
この佇まいや色味が、ローマのラテラノ洗礼堂を思い起こさせてくれて、ぼくにとって好きな外観になりました。
この日は冷たい小雨まじりの曇天。
寒さから逃げるように室内にはいると、塗装業者さんが壁のペンキを塗っています。
ペンキを塗るハケを動かす音だけが空間に響き、
白く塗られつつある空間に、ガラスブロックからの光が静かに満たされてゆく。
まだきれいに仕上がっていないから、そのぶん、古めかしいラテラノ洗礼堂の空間にいるような気分になったりして。
工事中の現場の、束の間の静かな時間もよいものです。
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