サッカーワールドカップも、いよいよ残すところあと数試合。選手や試合内容だけでなく、いろいろなところに垣間見える「お国柄」も、この大会の魅力ですね。
大学時代は、ガウディの卒業論文を取り組んでいたこともあり、僕にとって最もアツい国はスペインでした。卒業旅行でスペインを訪れたとき、カディスという南西の街に寄りました。海越しにポルトガルが見える、はしっこの街。少し寂れた白い街のあちこちに、レアルマドリードのポスターが貼ってありました。マドリードから結構遠いのになあ、そんなことを思いながら、隅々の街にサッカーが浸透しているのを感じました。
旅行中、僕の連れはずっとサッカーボールを持ち歩いていたのだけれども、それは言葉以上に「言葉」なんですね。ちょっと広場に腰掛ければ、ボールを見つけてすぐ少年達が集まってきます。彼がすかさずボールテクニックを披露すると、「ナカタ、ナカータ」と言って早速勝負を挑んできたようでした。ちょうどナカタがペルージャで名を轟かせ始めた頃でした。
建築科の学生であったにも関わらず、建築よりもサッカーの方が神聖なんだよ!と語る彼の熱弁には時折困ったけれど、4年に一度、ワールドカップの時には、やはりそうかもな、と思える時があります。
同じヨーロッパにありながら、ややローカルな位置にあるスペインの経済。そのなかでつくられる建築は、ロンドンやベルリンの建築ブームを横目に、よりローカルで、より慎ましやかで、より人々に向けられていて、だからこそ、美しいと思います。
いろいろな思い出と共に、今日のドイツVSスペイン戦は、スペインに一票!!
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