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今年も数件の設計した住宅が完成し、お引き渡しをすることができました。
どの家の設計であっても思い描いているのは、完成した時の姿ではなくて、何年も経ったときに立ち現れている雰囲気のこと。
気の長い話ではあるけれど、家づくりの魅力はそんなところにあるようにも思います。
写真は、10年経ったぼくの家の床。ナラの無垢フローリングと、ハンスウェグナーのCH47チェアの脚。
きれいに手入れもしないし、ラフに扱うから、傷だらけ。でもあえてそんな趣きを楽しみにしているところもあります。
この場所が好きというような愛着や、寄る辺の感覚は、こんなところに宿るように思います。
それから、窓から見える眺めや自然の光、陰影が美しければ、それでよし。
確かなものを選ぶ。残す。
そんなことを、来年も大事にしたいと思います。
今年もブログにお付き合いくださいましてありがとうございました。
どうぞよいお年を。
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