「鎌倉小町の家」がまもなく引き渡しを迎えます。
建物はほぼ完成し、職人さんがいなくなった室内は、しんとした静けさがあります。
でも、陽の光が障子越しにゆらめいて、室内に不思議な抑揚が生まれます。
この家は、裏千家の茶の湯の稽古場として使われます。
できあがった八畳広間の和室にて、畳の目や歩幅を確認される建て主。
これから始まる、茶の稽古に忙しい日々に備え、いろいろと思案されているそうです。
訪れて気分が高揚する空間をつくったのではなく、過ごして気持ちが穏やかになる空間であることを願ってつくった家です。
外観も、寡黙でありながら優和な感じがあり、古都の趣きに沿うものになったでしょうか。
次は、庭づくり。完成はまだもう少しかかりそうです。
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