peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇登らず)の赤い実

2005年10月07日 | Weblog
ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇登らず)メギ科 メギ属 Berberis amurensis

山地に生える落葉低木。よく枝分かれして、高さ1~3mになる。葉は互生し、長さ3~10cmの倒卵形または楕円形で、ふちには刺状の毛がある。

 名前の由来は、枝に鋭いトゲ(刺)があるので、へびでも登れないということから「蛇登らず」の名があるという。「ヒロハ(広葉)」は、「ヘビノボラズ(蛇登らず)Berberis sieboldii」より葉の幅が広いことによる。

 花期は6月。直径6mmほどの黄色の小さな花が10数個ずつ下向きに付く。果実は秋に赤く熟す。   分布:北海道~九州

 画像は、大師山の中腹にあるキャンプ場付で見つけた「ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇登らず)」の赤い実。枝には大きな鋭い刺があり、葉のふちにも刺状の毛がある。


ツルアリドオシ(蔓蟻通し)の赤い実

2005年10月07日 | Weblog
ツルアリトオシ(蔓蟻通し)アカネ科 ツルアリドオシ属 Mitchella undulata

大師山(標高243.5m)に登ったとき、頂上の松ノ木の下の日陰になっている所に生えていたのが、「ツルアリドオシ(蔓蟻通し)」であった。

 はじめ赤い実を見つけたときには、アリドオシの実かなと思ったが、アリドオシにあるはずの鋭いトゲが無く草のように見えた。「ツルアリドオシ」の和名も、つる性で、低木のアリドオシに似ているからという。

 山地のやや湿り気のある木陰に生える常緑の多年草。茎は地面を這い、節から根を出して長く延びる。葉は対生し深緑色、無毛、長さ1~1.5cmの卵形で、やや厚くて光沢がある。ふちは少し波状になる。

 6~7月、茎の先にふつう白色の直径約8mmの花が2個並んで付く。花は長さ約1.5cm。果実は液果で、秋、赤く熟し、直径約8mm。2個の花の子房がくっついて球状になったもので、先端に2個の花の萼の跡が残っている。

 分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮

 画像は、大師山の頂上で見つけた「ツルアリドオシ(蔓蟻通し)」の赤い実。果実の先端におへそのような萼の跡が2個見える。

ヤマウルシ(山漆)の実

2005年10月07日 | Weblog
ヤマウルシ(山漆)ウルシ科 ウルシ属 Rhus tricohcarpa

山地に生える中国、ヒマラヤ原産の落葉小高木。高さは3~15mにもなる。葉は長さ25~50cmの奇数羽状複葉で互生する。小葉は6~10対あり、長さ6~15cmの卵状長楕円形で、両面とも短毛があり、裏面の脈上と葉柄には特に多い。

 5~6月、葉のつけ根に30cmほどの円錐花序に黄緑色の小さな花を多数付ける。雌雄別株。果実は直径5~6mm扁球状で、淡黄色のかたい毛に覆われている。外皮は取れ易く、すぐに白い中果皮が出てくる。

かなり大昔から、樹皮を傷つけてウルシ(漆)を採取するために各地で栽培されてきたというが、この漆汁は漆器などに塗るのに使われてきた。そのため、山地や川岸に植えられ野生化しているところもある。

 分布:北海道、本州、四国、九州、中国、インド、チベット

 画像は、秋にいち早く紅葉して美しいが、触るとかぶれやすいので注意が必要である。

NTT正法寺無線中継所に登る!

2005年10月07日 | Weblog
NTT正法寺無線中継所に登る!

 10月6日、岩手県の水沢市黒石町字正法寺にある「NTT正法寺中継所」に登った。

 この施設は、かつては、曹洞宗第三の本山として、東北地方における曹洞宗の中心的存在だった正法寺(しょうぼうじ・曹洞宗 大梅拈山 円通寺正法寺)の近くにある山の上にあり、国道343号線から入れる舗装された自動車道路が整備されている。但し、NTTの専用道路であり、ふだんはゲートが閉ざされていて一般の自動車は入ることは出来ない。

 一関市東山町と水沢市の境界付近にある登り口から登って、無線中継電波搭のあるところまで行ってみた。自動車が登れるようになっているので、なだらかな上り坂である。

 電波搭の近くに、木にからみついたアケビが紫色になった実を付けていた。エゴノキの実やウルシの実などを撮った。

大師山に登る!

2005年10月07日 | Weblog
大師山に登る!


10月6日、妻と2人で岩手県水沢市にある大師山(標高243.5m)に登った。

 この山は嘉祥2年(849年)に慈覚大師が東北巡礼をした折訪れたと伝えられる信仰の山で、山頂近くの岩窟で座禅修業をしたとされており、大きな黒い岩の前にその「大師堂跡」が残っていた。(近くにある黒石寺は慈覚大師が再建したと伝えられている。)

 この山は、「大師山森林公園」としてよく整備されており、約40haあるという大師山のなだらかな斜面には長短合わせて13の遊歩道があり、それぞれに「大師の道・男坂」とか「さえずりの道」「若人の道」「あじさいの道」などの名称がつけられている。

 大師山荘の近くにある無料駐車場(トイレ有)に車を置き、(前回来たときには、大師山荘の前を通って「あじさいの道」や「健康の道」などの比較的ゆるやかな道を歩いて頂上を目指したので、今回は)頂上への最短コースと思われる急な登り道である「大師の道・男坂」を登った。

 登り道にはドウダンツツジやカエデ、ハナノキ、ナナカマドなどが植樹してあり、昼なお暗い道である。山頂に向かうので右の登り道を進む。

 大師堂跡の脇を抜けると黒い奇岩怪石が多く見られる道になり、少々きつい急な坂道を登ると頂上へ出る。標高は243.5mと低いものの、眼下には北上川や水沢市街地、広大な胆沢平野がよく見える。

 中腹には小さなキャンプ場があり、バンガローも4棟ある。テントサイトは6基。北上川を望む高台にあり、澄んだ空気の中、心地よいキャンプができそうである。

 頂上では「イワベンケイ」や「カシワの実(どんぐり)」、小さい赤い実をつけた木、ホウノキの実などを撮り、キャンプ場では赤い実をつけた「ヒロハヘビノボラズ」などを撮った。