peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サイカチ(西海子/筴)の巨木と豆果

2005年10月26日 | Weblog


東北自動車道・一関ICから国道342号を名勝・厳美渓方面へ西行すると、3kmほどで簡保の宿・一関&宝竜温泉がある。

 きょう(10/26)は、この辺りを歩いてみた。画像は、かんぽの宿・一関と国道の表示板。この国道342号線をどんどん行けば、真湯温泉を経て須川温泉、秋田県である。

一関市厳美町字上野16番2 阿部一彦さん宅の前に一関市景観保存樹木指定のサイカチ(西海子)の巨木があった。果実(豆果)は高いところになっているのでよくわからないが、20~30cmもあり、しかもねじれているという。昔は石鹸の代用にしたので、今でも髪の毛を洗うのに使用している人たちがいるそうです。


サイカチ(西海子/筴)マメ科 サイカチ属 Gleditsia japonica

山野や川原や水辺に生える落葉高木で高さは15mぐらいになる。樹皮は灰白色、昔はサヤを石鹸の代用にしたり、種子は薬用にしたりしたので、植えられているものもある。「カワラフジノキ」という別名もある。

 幹や枝には枝が変形したものという鋭い大きな刺があり、刺は枝分かれしている。葉は1~2回偶数羽状複葉で、葉軸には短い軟毛がある。小葉は長さ2~4cmの長楕円形で、6~12対ある。

 6月頃、総状花序に淡黄緑色の小さな花をつける。同じ株に雄花、雌花、両性花がつく。豆果は長さ20~30cmでねじれている。この豆果はサポニンを含み薬用となる。

 分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国