peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)の種子

2005年10月25日 | Weblog

10月21日、一関市大東町大原の山吹城本丸跡に生えているイチョウの巨樹の下で、果実のように見えるオオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)の種子を見つけた。

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)ユリ科 ジャノヒゲ属 Ophiopogon planiscapus
 山野の林内に群生する常緑の多年草。地中に長い走出枝(ランナー)をのばして増える。葉はジャノヒゲより厚くて幅が広く、長さ15~30cm。幅4~7mm。

 7~8月、高さ20~30cmの花茎の上部に淡紫色または白色の花をまばらな総状につける。花は長さ6~7mmで、横向きまたは下向きに開く。種子はくすんだ灰緑黒色。
ユリ科のジャノヒゲ属やヤブラン属の果実は果皮が早い段階で落ちてしまうので、種子はむき出しのまま成熟す。 分布:本州~九州

 画像は、オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)の種子。葉はジャノヒゲよりヤブランに似ているが、花は下向きまたは横向きに咲く。果実のように見えるのはむき出しになった種子で直径7mmほど。

アワブキ(泡吹)の赤い果実

2005年10月25日 | Weblog

画像は、一関市東山町長坂・幽玄洞近くの猿沢川に架かる橋の上から眺めた猿沢川。この橋の上から高さが5mほどのアワブキ(泡吹)の木の赤い果実が見えた。葉は大きく、20~27対の平行に走る側脈がよく目立つ。


アワブキ(泡吹)アワブキ科 アワブキ属 Meliosma myriantha
山地に生える落葉高木で高さ8~15mになる。樹皮は緑色を帯びた紫灰色でなめらか。葉は有柄で互生し、長さ8~25cmの長楕円形、先端は短く急に尖り、縁には先端が芒状になった浅い鋸歯があり、裏面には褐色の毛がある。

 6~7月、枝先の長さ15~25cmの円錐花序にクリーム色(淡黄白色)の小さな花を多数開く。綿菓子のような花序がよく目立つ。果実は直径4mmほどの球形(核果)で秋に赤く熟す。中には種子が1個る。

 和名は、この木を燃やすと切り口から盛んに泡が出ることによるという。

 分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国