peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ホウオウシャジン(鳳凰沙参)

2006年11月04日 | Weblog

10/27(金)、一関市千厩町千厩のショッピングモール「エスピアホール」で開かれていた千厩野草の会の「山野草展」に「ホウオウシャジン(鳳凰沙参)」の青紫色種と白花種が展示されていました。名札には「シャジン」としか書かれていませんでしたが「ホウオウシャジン」のようです。














ホウオウシャジン(鳳凰沙参)キキョウ科 ツリガネニンジン属 Adenophpra takedae var.howozana
主に南アルプスの「鳳凰三山」に分布する多年草で、高山帯の岸壁に自生する。「鳳凰三山」は山梨県にあり、主峰は標高2840mの観音岳で、この山域の岸壁や岩混じりの草むらに本種が自生する。山地の沢沿いの岩場に自生する「イワシャジン(岩沙参)」の高山型変種である。

 花の標準色は青紫色だが、白花もある。釣鐘形で垂れ下がるように咲く。萼は糸のように細く、萼の裂片は上向きに反り返る。葉は細い。茎の高さは20~40cm。花期は7~8月。

 和名は、主に南アルプスの「鳳凰三山」に自生し、根が(「ツリガネニンジン」の根を乾かしたものを漢方で「シャジン(沙参)」という)シャジン(沙参)に似ていることによる。

 なお、仲間の「イワシャジン」の花も釣鐘形で良く似ているが、萼の裂片は水平に伸びる。