peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

絶滅危惧種「タコノアシ(蛸の足)」

2006年11月11日 | Weblog
平泉町のタコノアシ(蛸の足) 2006年5月3日




11/11(土)、西磐井郡平泉町平泉字花立地内で発掘が進められている「特別史跡・無量光院跡第18次発掘調査現地説明会」が行われましたので、妻と共に見学してきました。









9月2日に行ったとき、この現地から100mと離れていない所(柳之御所側)に「タコノアシ(蛸の足)」を見つけたので写していたのですが、今回行ってみたら刈り払いされてしまっていました。貴重な植物(「絶滅危惧種」)ということがわかっていないのではないかと思います。





絶滅危惧種「タコノアシ(蛸の足)2005年10月28日

 10月27日付地元紙「岩手日々」に「希少植物引っ越し~一関第一遊水地内ほ場整備を前に~サクラタデ、タコノアシ」という記事が出たので、「タコノアシ」という植物を見たいと思っていたら、北上川学習交流館からタコノアシの画像が記載されている「あいぽーと通信」41号が送られてきました。

 この植物は、岩手県の「いわてレッドデータブック」でBランク(絶滅危惧Ⅱ類=絶滅の危機が増大している種)に位置付けられているということで、簡単には見られないかもしれないと思っていましたが、一関市東山町松川の休耕田にも生えていました。

 画像は、ひがしやま病院(一関市東山町松川字卯入道121)が見えるところにある休耕田。



 画像は、全体が赤く染まり、ゆでたタコの足のように見えるタコノアシ(蛸の足)。一関市東山町松川の休耕田に生えていたもの。(10/28)
タコノアシ(蛸の足)ベンケイソウ科 タコノアシ属 Penthorum chinense
湿地や沼、河岸、休耕田などに群生する多年草。小さな花や実が花序の枝先にびっしりと並んだ様子が、タコの吸盤のついた足のように見えることからこの名がついたという。

 高さは30~80cmになり、茎は赤みを帯びることが多い。葉は互生し、長さ3~10cm、幅5~10mmの狭披針形で、ふちに細かい鋸歯がある。

 8~9月、茎先の花序に直径5mmほどの花弁の無い花をひらく。花のつく枝ははじめ渦巻き状になっているが、次第にほぐれて、斜めに開く。花は直径約5mm。果実(果)は熟して5裂する。
 分布:本州、四国、九州、奄美大島、東アジア