peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):ヤブツバキ(藪椿)

2006年12月16日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):ヤブツバキ(藪椿) 2006年12月14日



12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」の「日本の原種椿」コーナーと「郷土の椿」コーナーに植えられた「ヤブツバキ(藪椿)」が花を咲かせていました。
 大船渡市は自生のヤブツバキ(藪椿)の太平洋側の北限と言われており、市内に多く自生しています。







「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):その1「ヤブツバキ(藪椿)2006年1月20日

きょう(1/20)は、予報通り朝から天気が良くて暖かかったので、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」に行って来ました。

 室根山の麓を通るので心配しましたが、積雪もあまり無く、道路が乾いていたので快適走行でした。陸前高田市や大船渡市は岩手県内で一番暖かな所だと言われていますが、碁石海岸はもとより、途中の田や畑にも雪がありませんでした。


 大船渡市は、市内いたる所にヤブツバキの自生が見られます。また、ツバキは「市の花」にもなっており、椿をキャッチフレーズにした街づくりを進めています。この時期、野性のものはさすがに未だ花を咲かせるに至っていないようです。

「世界の椿館・碁石」は、世界13カ国260種類の椿と地域で生産している四季折々の花きの植栽展示しているほか、椿や花きの販売も行っています。詳しいことは、下記のWebサイトにアクセスしてみてください。

 http://www13.ocn.ne.jp/~goishi/





ヤブツバキ(藪椿)ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica
学名が「Camellia japonica」とあるように日本の代表的な花木のひとつで、庭や神社や公園などに広く植えられている。自生のものは海岸近くの丘陵や山地に生える。

 常緑高木で、高さは5~15mほどになる。樹皮は灰白色で滑らか。葉は互生し、長さ5~10cmの楕円形~長楕円形で、厚くて硬く、ふちには細かい鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面は淡緑色。

 花期はふつう2~5月。花は紅色で直径5~6cmの杯状。花弁の基部と雄しべの下部はくっついていて、散るときは一緒にポトッと落ちる。果実は直径5cmほどで、熟すと3つに割れる。種子からは椿油をとる。「ヤマツバキ」と呼ばれることもある。

 本州~沖縄まで広く自生しており、本州の北限は青森県の浅虫半島と言われているが、「世界の椿館・碁石」がある大船渡市は、太平洋沿岸のヤブツバキの北限として知られている。