peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿) シシガシラ(獅子頭)/カンツバキ(寒椿)

2006年12月19日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿) シシガシラ(獅子頭)2006年12月14日


12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」の入り口付近に、花を沢山咲かせた鉢植えの「シシガシラ(獅子頭)」がありました。

 「シシガシラ(獅子頭)」について、誠文堂新光社発行の「日本ツバキ・サザンカ名鑑」(日本ツバキ協会・編)」には、下記の通り記載されています。

関西、中部 カンツバキ系 [花]紅色、八重、中輪、12~2月咲き。[葉]倒披針状楕円、中形。[樹]横張り性、強い。[来歴]最も古い記録は、1894年の「園芸会雑誌」であるが、古木は中部に多い。関東で寒椿と呼ぶようになったのは1933年以降。





「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿) その6:カンツバキ(寒椿)2006年1月20日


「世界の椿館・碁石」の温室に沢山の花を咲かせている「カンツバキ(寒椿)中輪、八重 紫紅色」と書かれた名札がついた鉢植えのツバキがありました。




カンツバキ(寒椿)ツバキ科 ツバキ属 Camellia × hiemalis Nakai
原産地がよくわかっていない園芸品種で、関西では「シシガシラ(獅子頭)」とよばれ、古くからよく栽培されているという。

 サザンカの品種のひとつとする説や中国から渡来したとする説、中国産のユチャ(油茶)とツバキとの雑種とする説、サザンカのみから生まれた園芸品種とする説など「シシガシラ」の起源については異説もある。またハルサザンカと同様、カンツバキもサザンカの園芸品種群の中の一系統とされることがある。

 シシガシラ(獅子頭)は、サザンカ(日本原産)とツバキ(日本ほか原産)との交雑によって生まれたとする説が有力で、最近ではシシガシラの形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキと呼ぶことが多い。

 花期はサザンカよりも遅く、名前のように真冬(11~3月)に次々に花を咲かせる常緑の低木で、枝は横に張り、高さは1.5mほどになる。葉は長さ3~6cmの長楕円形で、表面は濃緑色で光沢があり、ふちには鈍い鋸歯がある。

 花は直径7~9cmで、紅色のほか、白、ピンクなどがある。ほとんどが八重咲きや千重咲き、獅子咲きで、華やかな品種が多いため、現在では広く普及している。

 カンツバキによく似た「タチカンツバキ(立寒椿)」と呼ばれている品種もある。枝は斜め上に伸び、高さは3mほどになるので、生け垣などにも用いられるが、「カンジロウ(勘次郎)」の名で売られていることが多い。花期は11~2月。

 下記のWebサイトには、「タチカンツバキ(立寒椿)」の画像が掲載されていますが、「カンツバキ・カンジロウ(勘次郎)」と記載されています。また、「カンツバキ・ヒメシラギク(姫白菊)」と「カンツバキ・フジノミネ(富士の峰)」の画像も掲載されています。

 http://aquiya.skr.jp/zukan/Camellia hiemalis.html