peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ミヤマザクラ(深山桜)

2007年05月22日 | Weblog
一関市東山町「唐梅館」のミヤマザクラ(深山桜)
 2007年5月22日






2007年5/22(火)、久しぶりに一関市東山町長坂の「唐梅館跡」に
登ってきました。頂上の一段下の平地に「唐梅館森林公園案内図」
という総合案内板(「現在地」)が建てられていますが、そのすぐ
傍に「ミヤマザクラ(深山桜)」が花を咲かせていました。









ミヤマザクラ(深山桜)バラ科 サクラ属
Prunus maximowiczii
山地から亜高山にかけて生える落葉高木で、特に北国に多い。
高さは大きいものは15mほどになるが、ふつう7~10mほど。
樹皮は紫褐色。葉は有柄で互生し、葉身は長さ4~8cmの倒卵状
楕円形で先は尾状に尖る。縁には欠刻状の重鋸歯がある。葉
の両面と葉柄には褐色の毛が多い。

花期はほかの桜よりかなり遅く、5月下旬から6月に葉が開い
てから咲く。総状花序を出し、直径2cmほどの白い花を5~7個
ずつつける。花弁は5個で丸く、先端に切れ込みがないという
特徴がある。

果実は直径1cmほどの球形で7~8月、紅紫色に熟す。
分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部

ヒカゲツツジ(日陰躑躅)

2007年05月22日 | Weblog
平泉町中尊寺のヒカゲツツジ(日陰躑躅)
 2007年5月4日







2007年5/4(金)、平泉町中尊寺に行きました。中尊寺の表参道
を月見坂といいますが、この坂を上りきると道は平らになり、右
手に眺望が開けます。「東物見台」です。

遠くにゆるくカーブを描いて流れる大河が北上川、左手から衣川
が流れ、北上川に合流しています。現在、この川の堤防築造工事
が進行中です。

この東物見台には、平安時代の歌人・西行法師が平泉を訪れた際
に詠んだと伝えられている歌(「きゝもせず 束稲やまのさくら花
よし野のほかに かゝるべしとは」)を刻んだ歌碑が建てられてい
ます。

また、遠藤梧逸句碑(「清衡の願文の意の大文字」)も建てられ
ています。

この東物見台の近くに植えられた「ヒカゲツツジ(日陰躑躅)」
が淡黄色の花を沢山咲かせていました。





ヒカゲツツジ(日陰躑躅)ツツジ科 ツツジ属
Rhododendron keiskei 別名:サワテラシ
山地の渓谷に面した崖や岩場の斜面など、あまり日の当たらない
所に生えるのでこの名がある。日本特産の常緑低木で、高さ1~2m
になる。庭木のほか、盆栽にも利用される。

葉は枝先に輪生状につき、長さ4~10cm、幅1~2cmの広披針形で、
葉質はやや薄い革質で、縁は裏側に少し巻き込む。裏面には淡褐色
の鱗片がある。

4~5月、枝先に淡黄色の花を2~5個ずつつける。花は漏斗形で先
は5裂し、直径3cmほど。雄しべは10個。
 分布:本州(関東地方以西)、四国、九州